07 実は成長している脳筋乙女 ページ8
｢私も雄英行くからよろしく｣
｢へあっ！？｣
1週間後辺りに唐突にその言葉は解き放たれた。
え、待って。いきなり何を言い出すのAちゃん。
本人は大したことと認識してないのか、ふわぁとあくび混じりだ。
「い、いきなりどうしたの！？」
「ダメ元でも受けてみようかなー的なノリ」
あんまり大きな声で言っちゃあ悪いんだけどさ、と申し訳なさげに言うAちゃん。
僕は慌ててAちゃんの後ろを見やる。
今日はドレイクさんだった。
彼女は僕と目が合うとニカッと爽快に笑った。
『出久、すまないねぇ。マスターにも色々事情があんのさ』
Aちゃんのいる手前で返事は出来なかったので、こくりと頷くだけにした。
しかし本当になんでいきなり。
「僕としては嬉しいけど、本当になんで？」
「･･････それ以上追及しないで」
「えぇっ！？」
ふいっと視線を逸らして言うAちゃん。
･･･怪しい。明らかに怪しいぞ。
「僕怒んないよ？」
「2回私は言わないぞ」
やばい。殴る声色になってきた。
ごめんなさい！と慌てて謝るとAちゃんは気にするなとだけ言った。
･･･言い方イケメンすぎない？気の所為？
『マスターは嘘つくの下手だねぇ！あっはっはっは！』
いや嘘だって言っちゃダメでしょ！！
ドレイクさんの自由すぎる発言に心の中でつっこむ。
声に出したらAちゃんに訝しがられる。
「･･･？」
『！？』
くるっといきなり後ろを振り向いたAちゃん。
そしてしばらくそこをじっと見つめ続ける。
何をしているのかわからない僕とドレイクさんは目を丸くした。
まさか･･･気づいたか！？
生まれて14年目でようやく気づいた！？
「Aちゃん？どうしたの？」
「気配を感じて」
「け、気配？」
ゴ〇ゴ？ゴ〇ゴなの？
『マスター！ここだよ！アタシはここさ！』
気づいてもらえるチャンスかと思ったのか、ドレイクさんは大きく手を振り存在をアピールした。
しかしAちゃんは一向に反応を示さない。
「無害なうちは見逃してやる」
「待って」
どうやらAちゃんは14年目にしてようやく英霊達の気配を感じられるようになったらしい。幽霊かなにかと勘違いしてるけど。
それだけでも嬉しいのか、ドレイクさんは今日1日機嫌が良かった。
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きゅうり - 物凄く好きです。もう更新はなさらないんですか？ (4月5日 15時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
シツ(プロフ) - 立てばイケメン喋れば残念戦う姿はバスターゴリラ(？)ガウェイン強いですよねー (2020年6月14日 19時) (レス) id: 0ba0375d27 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - りさこさん» コメントありがとうございます！第六特異点ほんとにキツかったです…。ありがとうフレンドのエウリュアレちゃん…。今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - Yuki@萌え探求者さん» コメントありがとうございます！初見で面白いと思っていただけて本当に嬉しかったです…！更新は気まぐれになってしまいますが、気長にお待ちください！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - とろけるチーズさん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまって申し訳ないです…。ゆっくり自分のペースで更新していきたいと思うので、気長にお付き合いください！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てひつる | 作成日時：2018年3月11日 10時
