【FGO×ヒロアカ】英霊が見えない脳筋乙女が頑張るお話。

19 不敬であるぞが合言葉 ページ21

相澤を除いて、何が起こったのか理解したものは少なかった。

しかし、何が起こったのか理解出来ずとも、彼女の個性という予想は皆ついていた。





「おいイレイザー！今何が起こってるんだ！？」


「マイク、お前はあの推薦者の個性に関する資料を見てないのか」


「忘れちまったぜそんなもの！！」





相澤ははぁーとため息をつくと、渋々説明をした。





「個性、器。

英霊を体に宿すことの出来る個性だ」



「あぁ！そういやそんな個性だった」






完全に足を止めたAinオジマンディアス。


オジマンディアスは不快そうに顔を歪めた。







「ファラオたる余の道を塞ぐか」







回り道という選択はオジマンディアス、Aにはなかった。


脳筋たるAは回り道なんてめんどくさいことしてたまるかという理由だ。

オジマンディアスの場合はたかがこれしきの障害に自分が影響されるのが嫌だから。




オジマンディアスはAの中にある魔力を確認した。
宝具を打つまではできないがある程度の事は出来る。



そう判断したオジマンディアスの行動は早かった。








「不敬であるぞ！！！」








大声で吠えたかと思うと、オジマンディアスは両手を広げた。


何をしようとしてるのか、相澤達は目を見張った。

そして、絶句した。






オジマンディアスの背後に、巨大生物が現れた。

そう、オジマンディアスのスフィンクスである。


Aの中に溜まっている魔力のおかげでなせる技だった。


そのままオジマンディアスは絶壁を指し示す。









何が起こったのかは予想できるだろう。



スフィンクスがビームのようなものを放ち、絶壁を破壊したのである。


オジマンディアスは悠々とまっすぐ突き進み、ゴールをした。







「余にかかれば造作もないことよ！


ふ、ふはは、ふははははは！！！」









個性よりド派手なものを見せられた相澤達は、ゴールをしたというのに行動を起こせなかった。


なぜこうド派手なことをしたのかというと、やはりAに気づいてもらうためだった。

学校生活の中、誰かが受験の話を持ち出し自分の存在を話してくれれば良い。

そうすればさすがのAも気付くのではないか。








自身の計画に満足すると、オジマンディアスはAの体から出ていく。


こうしてAのとんでもない受験は終わったのであった。

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