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ep.8 ページ8

「…、はぁ。やっぱり」


せっかくの休日
朝目覚めると体が重くて体感は寒いのにおでこは熱い
まさかと思って体温計に手を伸ばしたけど、やっぱり。


あぁもう本当なんでいつもわたしってこうなの…
大事な日や大事なときにいつもミスしたり思い通りに行かなかったり。


ケータイを開いて彼の名前を探す
今日はチャンギュンと出かける約束をしていた日なのだ。
呼び出し音が何度か鳴った後、低い声が耳に流れ込んできた

チャンギュン「んー、どしたの」


「チャンギュナ…
ごめんなさい、今日行けそうにない」


チャンギュン「何かあった?鼻声じゃない?風邪ひいた?」


説明する前に全部言い当ててしまった


「そう…熱あって
体キツくて外出れそうにないの。本当ごめんね」


チャンギュン「…今家だよね」


「うん、そうだけど」


チャンギュン「どこ」


えっ、戸惑っていると


チャンギュン「食べたいものは?欲しいものとか。薬家にある?」


電話越しにゴソゴソ動く物音。
耳にケータイを当てながら出かける支度をしている彼が想像できる

「…なに、わたし全然大丈夫だよ
自分で買いに行けるし」


チャンギュン「こういう時は甘えなよバカだな」


押し問答の末、家の場所を聞き出され

数十分後にインターホンが鳴ったけど


心臓がうるさいのが風邪のせいじゃないのは明らかだった

ep.9 チャンギュンside→←ep.7 チャンギュンside



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作者名:向日葵 | 作成日時:2017年9月10日 18時

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