僕と小さなプリンセス (ページ34)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:18,985 hit

. ページ34

新山「Aちゃん、のりくん今からAちゃんに真剣な話2つするからね」

『うん』

石井「俺出てくか？」

新山「いや、居って」

石井「わかった」

新山「まずは、ごめん。のりくん嘘ついてた」

『うそ？』

新山「うん。うそ。実はね、Aちゃんのママは仕事ちゃうくてね、病気でお空に行ってもうたんよ。」

『病気？おそら？もう会われへんの...？ママ...』

少し、いや、かなり胸が苦しかった

新山「会われへん...見えへんけど絶対Aちゃんのこと見守ってる。」

『絶対？』

新山「うん。絶対...」

もう泣くやん

『ママ...のりくん...ママAのこと忘れへん？』

新山「うん。忘れへん。」

あともうひとつ...

新山「Aちゃ『のりくんは？』」

新山「ん？」

『のりくんは...Aの事...忘れへん？...A、のりくん、いっしょがいい、Aな、いやや。A新しいママとパパ居なくてええ。のりくんと一緒がいい』

新山「どうしてそのこと...」

『...』

新山「もしかして、昨日の話聞いてたの？」

『ん』

聞かれてたのか...

だから朝あんなに...

『のりくん...A、さみしくない...のりくんと遊ぶの楽しい...幸せ...でもね、なんかね、のりくんが悲しそうな顔してるとココがねギューって』

そう言いながら胸の辺りを抑えるAちゃん

『のりくん...いなくなっちゃうの？...遊べへんの?...これから...のりくんのご飯食べれないの？いやや...のりくんまでいなくなっちゃいややぁ～...(号泣)』

僕もAちゃんと居たい。
毎日癒されるし、苦じゃないし、楽しいし

僕はわんわんと泣くAちゃんを抱きしめた

石井「新山、これでも児童養護施設にAちゃん連れてくん？」

新山「無理やな。絶対。まず俺が無理やわ。Aちゃんとずっと一緒にいるわ。Aちゃん、のりくんAちゃんとずっと一緒やで？これからも沢山遊ぶしご飯作るし、居なくならへんよ。」

『ほんまに？』

うるうるした目で見るAちゃん

新山「うん。ほんま。」

『のりくん～(号泣)』

もう服ビショビショや、良かった衣装着替える前で

石井「ひとまず良かったな。ではよしないとあと5分」

新山「あ、ほんまや！Aちゃんのりくん今からお着替えせなあかんのね」

『A、しゅてーじみたい！』

新山「ええで～、けど1人はあかんから」

Kento「あっ、部屋間違えました」

新山「あ！丁度ええとこに。Kentoさん今から暇ですか？」

Kento「うん。」