僕と小さなプリンセス (ページ27)

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じゅういちページ27

38.3℃

新山「うわぁ...」

『のりくんどうしたの？』

新山「お熱出てしもうたから、Aちゃんのりくんに近寄らん方がええで～？」

『お熱！？のりくん大丈夫？』

新山「うん。」

今日オフやったからいいものの

Aちゃんの送り迎えどないしよ。あと、お弁当...

あ、そや石井に...

にーやん38℃の熱出てしもうた
石井え、やばいやん。
にーやんAちゃん今日も幼稚園なんよ。送り迎えお願いしてもええか?あと、お弁当
石井わかった。何時までに送ればええの?
にーやん9時
石井わかった。弁当てなんでもええの?
にーやんAちゃんエビアレルギーやからエビさえ入ってなければ、好き嫌いなさそうやしなんでも食べると思う。
石井了解。弁当作ったらそっち行くわ。ついでになんか欲しいものあったら買っていくで?
にーやん今は大丈夫。
石井了解
にーやんありがとう

新山「Aちゃん」

『な～に～？』

新山「今日は誠一にぃちゃんが幼稚園の送り迎えしてくれるからお利口さんにするんやで？」

『うん！』

新山「うん」

あ、朝ごはん...

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

新山「うぅ...」

足重...

『A行く！』

椅子を持ってインターホンの前までAちゃんが向かった。

『はーい！』

石井「お、Aちゃん来たよ～」

『空いたよ～』

石井「ありがとう～」

Aちゃん、子どもやけど時々大人やなぁて。

子どもに気を使わせたなぁ...僕。

ベッドに寝てる場合ちゃうやんな。

石井「来たで～。」

『誠一にぃちゃん！のりくん大変！』

石井「お前、大丈夫か？顔赤いし。」

新山「ダメや。」

石井「大丈夫な訳ないか。見るからにダメやな。」

『のりくん、辛そう...』

新山「のりくん、すぐ治るから、そんな心配せんで大丈夫やで。ありがとうな。」

『ううん。早く治れ～～！Aのおまじない！』

可愛ええ。

新山「これで1時間20分早く治るわ。ありがとうな」

石井「なんで1時間20分やねん微妙やな～w」

『えへへw』

石井「あ、そうや、朝ごはん食べてないやろ。Aちゃん」

『うん！』

石井「おにぎりやけど食べるか？」

『食べる～！誠一にぃちゃんのてじゅくり？』

石井「そうやで！」

『わぁ～！いただきます！』

Aちゃんほんまに美味しそうに食べるよなぁ