【ヒューマンバグ大学】 『美しい華にも毒があるようで。』

■"EP.08 ページ10

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俺の名前は、小峠華太




今から、ウチの組の代紋を穢したアホどもに粛清を与えに行こうとしているアラサーの極道だ。








「Aさん！
準備万端です！」



『あいよ
華太、行ける？』



「あぁ！」








事の始まりは、1週間ほど前






Aの舎弟である名取が慌てて様子で組へ帰ってきたかと思いきや、いきなり泣き叫んだ事が事の始まりだった。






俺は、みかじめ料の計算を行っていた為、驚きはしたが、兄貴たちは特に気にせずに武器を磨いていた。




俺も意味が分からなかったが、まぁ、名取はこういうキャラという事が分かっていた為、特に気にせずにいた。







女にでも振られたんだろう。



そんなことを思ってあまり気にも止めてなかったが、名取を可愛がってる野田の兄貴が名取の髪の毛を毟りながら尋ねた








「…男は泣かないのね
何があったか言わないと髪の毛なくなるのノダ」








そう言われ、鼻水を垂らしながら野田の兄貴に抱きついてる名取は…まぁ何と言うか極道とは思えない。






こいつこう見えても、剣道で段持ってるみたいなんだよなぁ…


人は見た目によらないってこういう事いうんだな






そう思いながら、数字を入力する



だが、名取が次に吐いた言葉で俺はパソコンのエンターキーを壊す事となった。









「聞いてくださいよ…野田の兄貴…
Aさんに…彼氏がいるみたいなんです」



「「「「は？」」」」








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