【ヒューマンバグ大学】 『美しい華にも毒があるようで。』

■"EP.28 ページ30

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相手は韓国マフィアのボス…

難しい相手だ。






そこで今回、八隅の兄貴が指名された











「八隅、こんな時代だ
あわよくば、落とし所を見つけたい」



「かしこまりました」










この、八隅の兄貴

極道のキャリア20年



非常に頭もキレる








そして、天羽組の死線を潜り抜けた歴戦の猛者だ


この人は、とんでもない能力を持っている。




それは…凄まじいほどの銃の早撃ちの技術だ





抜いたのがわからないの程のスピード


敵は気が付いたら鉛を喰らってるんだ






そして、人望も厚く後輩の面倒見はとても良い


中でも香月の兄貴の拳銃の腕は完全に八隅の兄貴のおかげだ






八隅の兄貴なら、上手く交渉を進められる


そう親っさんに信頼され、この責務を任された訳だ









｢兄貴、気をつけてください
あいつら、とち狂ってますから｣



｢そうだな
まぁ、対策はうってある
ん…？…A、こんな所で寝てたら風邪引くぞ｣









出ていこうとする八隅の兄貴に、声をかける小林の兄貴



さすが、八隅の兄貴だ

既に対策をうっているらしい





なるほど〜なんて呟いてる小林の兄貴そっちのけで、八隅の兄貴は、ソファで船をこいでいたAにデコピンをした








『いて…！
あ！八隅の兄貴！
こないだのお土産のお菓子美味しかったです！』



「そうか
そりゃ、良かった
まだ残ってるから食っていいぞ」



『やったー！』



｢兄貴
バカは風邪ひきませんから｣



｢それもそうだな｣



『おいこら
聞こえてんぞ』









実をいうと、この2人も八隅の兄貴とは関係性は深い



よく深夜まで早撃ちを競っていたライバル同士なのだ










『兄貴！今のは！？』



｢小林の勝ちだな｣



『マジかぁ…』



｢俺に勝とうなんて1年早いよ｣



『え？…ぁ…1年で追いつくのね』










さらに、小林の兄貴に関しては修羅場でのメンタルを鍛える為に実弾入りの銃を押し付けあっていた



ただ、メンタルはひたすら八隅の兄貴だけが鍛えられていたそうだが。








『兄貴〜
帰ってきたらスプラしましょーよ』



｢そこは早撃ちじゃないのか？｣



『ん〜、何かもう幸真に勝てる気しなくて…』



｢は…確かにな
けど、俺はもうお前にも勝てる気しねぇよ｣



『大丈夫ですよ〜
最近銃使ってませんし、鈍ってる気がします』










この時、みんなこう思っていた

八隅の兄貴なら大丈夫だと。










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