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… w side
自分でも小っ恥ずかしいこと言ってんな、
とは思ったよ。
でもそんなこと言ってられなくて。
時間を戻せるなら、
なんて情けない考えも出てくんだから。
何も言わないA。
言葉を必死に選んでんだろうな。
流れる沈黙の中、
コンコンとドアをノックする音。
『あ、はい！』
Aの声に反応して、
顔を覗かせたのはふっかで。
深「どんな感じ？」
『あ、もう大丈夫です。渡辺さん、撮影いけます』
深「んじゃあ、次俺ね」
『どうぞ！』
渡「…ありがとう」
『いえ、』
何も答えて貰えなかった。
現実を突き付けられた。
痛む胸をグッと抑えながら、
スタジオで撮影をして。
渡「ありがとうございました」
撮り終えた頃には、
まだふっかは居なかった。
俺の次に撮影に入ったのは照で、
もう1人のスタイリストにセットをして貰った彼奴は、男が見ても格好良くて。
まあ、そうだよな。
照、だよな。
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作者名：ほたる | 作成日時：2021年6月15日 22時
