▽ ページ11
… w side
俺の目は、可笑しくなったのか。
『本日から斉藤さんに代わって担当させて頂きます。深谷Aです』
Aが入ってきた瞬間に、俺の携帯は落ちた。
その音でみんなが振り返るのも無理はなくて。
Aの動きも少し止まって。
いや、俺の中の時間が止まってんのか?
佐久間が拾った携帯。
俺の顔を伺う照。
取り残された他のメンバー。
んでさっきの場面に戻る。
目「宜しくお願いします」
目黒のその一言で、
他のメンバーも同じ言葉を投げ掛ける。
『じゃあ、えっと。向井さんからお願いします』
そう言って撮影順にセットが行われていく。
俺の順番は3番目。
康二、佐久間と続いて俺。
鳴り止まない心臓の鼓動と、
俺の手汗だけが止まらなくて。
渡「…照」
岩「ん?」
渡「知ってた?」
岩「あー…、うん。3日前に聞いた」
渡「…そっ、か」
岩「驚いた?」
渡「当たり前じゃん。違う道進んでんのかと思ってたから…」
岩「何も聞いてねえの?」
渡「何を?」
岩「いや、それは本人から聞くべきだよな。ごめん、なんもねえ」
渡「ちょ、ひか」
『佐久間さーん、お願いしまーす』
佐「へーい!」
97人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほたる | 作成日時:2021年6月15日 22時