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┈ Hikaru ┈
布団に潜りながらもずっと話は尽きなくて。
『照くんの胸筋硬いー』
俺に布団の中で抱き締められながら
文句を言うAさん。
「Aさん細すぎて抱き心地ないよ？」
『あ、言ったな？』
トンッと俺の胸を叩いて怒る。
それを見て笑う俺。
幸せすぎる。
『照くんってさ』
「ん？」
『どんな人が好き？』
「Aさん」
『いや、違くて…』
「照れた？」
『ねえ！もうやだ！』
「ごめんごめん。真面目に答えると、笑顔が可愛い子」
『あれ、誰かも同じ様なこと…』
考え込むAさんの言葉を待ちながら、
俺も聞いたことあるな、と思って考える。
「『あ』」
『康二くんだ』
「俺も思った」
こんな時まで康二の名前が出るくらいには、
康二のことを可愛いと思ってる2人なのかもしれない。
「Aさんは？タイプ、どんな人？」
『照くん』
「真似したでしょ」
『照れたでしょ？』
「照れたけど」
『やった。じゃあ、私も真面目に言うと、空気感が同じ人、かな』
「波長が合うってこと？」
『そう。それが照くん』
こんなの、にやけない訳がない。
『恥ずかしいからもう寝よう？』
「ふふ、だね。Aさん温かいから、布団すぐあったまるね。眠たくなってきた」
『私も眠たいや』
そのまま、手だけは繋いだまま。
「おやすみ、Aさん」
『おやすみ、照くん』
軽く触れるだけのキスをして、
俺達は
眠りに就いた。
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作者名：ゆー | 作成日時：2020年1月9日 23時
