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┈ Hikaru ┈
「Aさん」
『んん、……あ…、照くんのお家ですか…？』
少し羅列が回ってない言葉。
「そうだよ。寝る前にお風呂入らないと」
『照くん、入る…？』
「…え？」
この人、誘ってんの？
『お先どうぞ、』
な、訳ないよな。
酔ってんだもん、本心じゃない。
俺の家だけど、お風呂を先に勧められたからささっと入ってしまう。
その後はAさんをお風呂に連れて行って
入って貰う。
『うわー…、ごめんね、照くん』
すっかり酔いが覚めたのか、
俺が座るソファの前にちょこんと正座して謝るAさんを
「こっち座りなよ」
ソファに促す。
『私、ダメだなあ…』
「俺は嬉しかったよ？可愛いAさん沢山見れたし」
『何したの、私…』
「主に甘えてた」
『えー、もうやだ。大失態』
「なんで。これからも見せてよ。素のAさんが良いよ。その方が好きだよ、俺は」
『もう、狡いな』
「因みに、それはすっぴん？」
『…はい』
「え、いつもお化粧してるの？全然変わらない…」
『してるよ、流石にね(笑)褒めてる？それは』
「褒めてる。褒め言葉でしかないよ」
『良かった。照くんに引かれなくて』
「引かないけどね。むしろ、すげえ可愛い、好き」
『照くん凄い好きって言う』
「だめ？引く？」
『引かないよ、嬉しい』
「Aさんは？」
『好きだよ』
「自分から言わせたけど、照れた」
『照れ屋さんだもんね』
「あれ、知られちゃってた？」
『なんとなくそうかなーって』
「バレたか」
笑いながらチラッと時計を見ると、
俺につられてAさんも時計を見る。
『もうこんな時間』
「寝よっか」
そう言って2人で寝室に向かうと、
『一緒で良かったの？』
「当たり前でしょ」
『え、ベッドデカくない…？』
「いや、一人暮らしだよ？ちゃんと。ベッドだけは広く使いたいから奮発したんだよね。休息が大事だから」
『これ、ダブルだよね？』
「うん」
『セミじゃないよね？』
「うん、ダブルだよ」
『びっくりだ』
「一緒に寝れるから、ダブルにした自分褒めたい」
そう言って、布団に潜り込む俺達。
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作者名：ゆー | 作成日時：2020年1月9日 23時
