僕から君へ 2 (ページ5)

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服の転換もしながら、照くんと話してたらいつの間にかスムーズに撮影が進む。

気が付けば終わっていて、

少しだけ楽しかった。

『ありがとう、照くん』

照「ふふ、」

『え、なに？』

照「会社の中なのに、タメ口だし、照くんだからちょっと嬉しいなって」

ストレートに伝えてくる彼に少しだけドキッとして。

『忘れてた…。凄いプライベートみたいに話しちゃってた』

照「いつもそれで良いですけどね？俺は」

『ダメです、ちゃんと今から敬語に戻しますよ？』

照「えー、残念」

『ふふっ、外ではちゃんと敬語取りますよ』

照「なら良いです」

そう言って、彼はくしゃっと笑う。

このギャップはいつ見ても…。

可愛いと思ってしまう。

楢「Aちゃーん、照ー！」

「『はい！』」

楢「確認してくれる？」

『あ、はい！』

確認は私の仕事の一つ。

本来の目的はこれ。

照くんと、楢橋さんの元へ近寄って写真を一つずつ見ていく。

服が主役になっているか、

主旨を汲み取れた写真になっているか、

何よりも、

見栄えがいいか。

この3点を主にポイントとして見ていく。