僕から君へ 2 (ページ33)

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┈ Hikaru ┈

舘さんが空気を読んで別の所へ行こうとしたところを俺とAさんで止める。

舘「俺、邪魔じゃない？」

『邪魔じゃないよ。涼太には色々お世話になったから今日くらいは、ね？』

「俺もお世話になったし…」

この時、失言したと思った。

けど時既に遅くて。

『お世話してたの？涼太が照くんを？』

しっかり拾われる。

舘「週3くらいで来てたね。もう本当煩かった」

笑いながら話す舘さん。

「本当申し訳なかったなって」

『何話してたの？』

「それ聞く？」

舘「照、この女、案外やるよ」

『この女って言わないでよ』

お酒が入って、少しだけ頬が赤いAさんは口を尖らす。

舘「ははっ。まあ、簡単に言うと相談だよ」

『ねえね、照くん。それ誰の相談？』

ふふっなんて笑う舘さん。

いや、助けてよ。

「…Aさん」

『へへ』

何この可愛い生き物。

舘「結構強めのお酒だからそこそこに酔ってるね」

「舘さんの所為じゃん」

舘「えー？今日のオススメ出しただけだよ、俺はね」

舘さんの方が一枚上手だ。

「酔ったら幼くなるよね、Aさん」

『そんなことないよー。涼太ぁ、もう一杯』

舘「ダメダメ。照に送り狼になられるから」

「ちょっ！なんないって！」

舘「本当に？怪しい」

「俺そこまで酔ってないわ！」

『じゃあ良いじゃん、もう一杯～』

舘「それでもダメ。寝たら勿体ないよ、A。記念日なんだから」

『はっ、確かに！もう飲まない！水！』

舘「まだ元気みたいだよ、照。頑張れ」

「確信犯でしょ、舘さん」

舘「…さあ？」