僕から君へ 2 (ページ24)

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照くんの車に乗せて貰ってすぐに、

照「Aさん」

『ん？』

照「少しだけ遠回りして良い？」

唐突な問い掛けに戸惑いながらも、

今1人になったらきっとふっかさんのことを考えてしまう自分が居ることをちゃんと分かってる。

でも、そんな気持ちがある上で照くんに甘えてしまうのは凄く申し訳ない。

照「良いよ、俺に甘えてよ」

『…分かってた？』

照「なんとなく」

それ以上は聞かないでくれる。

『……照くん、遠回りしてくれる？』

照「ははっ、もちろん。でも、慰めるって言うのは口実で、俺の下心もあるからね？Aさんと一緒に居たいだけっていう」

『そこ、素直に言っちゃうの？』

照「笑ってくれるかなって」

まんまと彼の思い通り。

クスッと笑った私を見て照くんも笑う。

私の頭をポンポンっと撫でて、

車を動かす。

照「調子乗りすぎた？」

『私の方が年上なのに！って思ったかなあ？』

照「ごめん」

『うそうそ、嬉しかった』

照「4ヶ月だけお姉さんだもんね？」

『あー、馬鹿にされたー。もう。照くんっていたずらっ子だよね』

照「子供っぽい？」

『少し。見た目とかお仕事中の照くんは凄く格好良いのに、お茶目なところもあって可愛いから、ギャップで女の子のこといっぱい落としてきてそう』

照「そんなことないよ」