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次第に呼吸が乱れ始めるふっかさん。
後頭部座席に横たわらせると、
ゆっくり丁寧に運転する照くん。
『この道真っ直ぐ』
私がナビの代わりになって助手席で道案内する。
『二つ先曲がって貰って、真っ直ぐ進んだところに見えるマンションがふっかさんのお家』
照「ここ?」
『そこ』
ふっかさんに負担を掛けないように、
丁寧に、かつスピードはちゃんと保って曲がり角を曲がる。
深「……はぁ、は…」
『ふっかさんしんどそうだね…』
照「急ごう」
深「ごめっ、2人とも…」
『ふっかさん、大丈夫ですから、ちゃんと寝てて下さい』
深「…ん」
会社から数十分車を走らせた所にあるふっかさんの家。
そのマンションの下に車を止めて、
照「取り敢えず一回家に運んでから、俺がそこのスーパーで買い物して戻るよ。Aさん、その間の看病頼んで良い?」
『分かった』
照くんがまたふっかさんを担いで、
『ふっかさん、少しだけ鞄漁りますね』
マンションのドアのセキュリティを解除して、
私がエレベーターのボタンを押しに少しだけ走る。
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作者名:ゆー | 作成日時:2020年1月9日 23時