僕から君へ 2 (ページ14)

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照くんの気持ちを知ってから早くも2週間が過ぎようとしていた。

ふっかさんとも変わりなく。

と思ってたのは昨日までの私。

『おはようございます』

会社に着いて挨拶を終えると、

パソコンと向かい合う翔太。

『おはよう』

翔「おはよ」

『どうしたの？眉間にシワよってる』

翔「いやまじで、A来てくれて助かった。このデータの量が合わないんだよ」

『どれ？…あ、阿部さんのところか』

翔「そう。部数と広告料が」

『待った、これ別の雑誌混ざってる。今回の広告5つでしょ？』

翔「え、まじだ！うっわ！危ねえ。見落としてたわ」

『寝不足？』

翔「部長に付き合わされてた。俺とふっかさん」

『あ、そうだったんだ。私昨日早上がりしたから知らなかった』

うちの会社はかなりホワイト企業で、

勤務時間が縛られていない。

仕事が終われば帰っても良い。

翔「部長がずっとAのこと探してたから、A居たら連れて行かれてたよ。危なかったな」

『危ない。それは危ない』

翔「流石に弱いAは連れて行けねえ」

『ありがとね』

翔「何もしてねえけどな」

『今日、もう仕事ないし久々に早く上がりなって言ってくれたじゃん』

翔「それ、俺じゃねえよ。伝えたのは俺だけど」

『え、もしかして』

翔「そのまさか。ふっかさん」