「Yuki」2 (ページ40)

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全てのお客さんを見送って片付けも終えて、
LOの時間も過ぎたからお店を早めに閉めた後、

f「Aちゃ〜ん」

「ん？」

f「賄い作ろっか」

「あ、うん！」

後ろでニヤニヤする翔太くんは放っておいて、
2人で並んで残ったお肉を入れたチャーハンを作る。

f「豪華なチャーハンだなあ！」

「確かに。でも私豚バラ派」

f「えー、まじー？俺も」

「そのテンション、好みが合わない時にするテンションだからね」

f「だはは！だよな！」

ふふっと笑うと、

ふわっと頭にふっかさんの手が乗っかって、ぽんぽんと2回。

これ好きなんだよなあ。

あ、もしかしてこれが好きってことバレてるのかな。

f「眠い？」

「へ？」

f「ぼーっとしてた」

「んー、言われてみればちょっとだけ頭ぼーっとしてる。眠いかも」

f「眠さ分かんない時あんの？」

ケラケラ笑うふっかさんの横顔を見て、
格好良いな、なんて思う。

想像以上に私、好きだったんだなあ。

f「うし、完成。ひかるー？」

i「はいはい、持ってく」

呼ばれてすぐに来た照くんがふっかさんからお皿を受け取って、フロアで待つみんなに持っていく。

f「あー、なんか俺まで眠くなってきた。Aの声眠くなんのかあ」