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私のマンションの前まで来て、
立ち止まったふっかさんから出てきた言葉。
ふっかさんと、佳那さんが一緒に居るのを見て…？
そんなの、分からない。
分からないけど、
「なんか、こう…」
言葉に出来なかった気持ちを、
私の目が代弁した。
f「Aちゃん、」
f「そこで泣くのは俺に期待させること分かってる？」
ふっかさんにいわれて、
私泣いてる、なんて呑気に思って。
「だっ、て…止まっらな、」
f「おー、よしよし。だぁいじょうぶよ」
ぎゅっと抱きしめられて
ふわっと香るふっかさんの匂い。
ぽんぽんと背中をさすってくれる優しさに
もっと止まらなくなる涙。
f「ねえ〜、俺本当はちょっと聞こえたのよ」
「…なにがですか」
涙は止まって、
少しぐずりながらも声を絞り出して。
f「Aちゃんとすずちゃん達の会話。好きな人、居るでしょ」
「……変態」
f「ははっ、なんでよ」
「勝手に、聞かないでください」
f「うん、ごめん」
「嫌だった」
f「ん？」
「ふっかさんと佳那さんが、2人で居るの」
「なんか、モヤモヤした」
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作者名：ほたる | 作成日時：2021年7月22日 13時
