「Yuki」2 (ページ24)

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結局ピアスは買わずに、
俺にカフェへと促してくる。

まあ、どうせ暇だし付き合ってやるか。

なんて思ってカフェに入ると、
すぐに席へ通される。

すぐに頼むものを決めて、
優柔不断の佳那を待ちながらふと外を見る。

そんな俺の目に飛び込んできた光景。

康二と、一度写真を見せて貰った康二の彼女。

おー、デートしてんのか。
相変わらず仲良いねえ。

なんて呑気に思ってたのも束の間。

康二達の後ろから見えた姿。

知らない男と歩くAちゃん。

目が離せなかった。

身長と髪型が、一瞬めめに見えて、
俺の頭はびっくりするくらいフル回転しているみたいで、それがめめじゃないと分かったのもすぐだった。

ドクドクと心臓が煩くなる。

え、いや、まさかダブルデート…？

k「たつ？」

f「…ん？え？、なに？」

k「どうしたの」

f「いや、何もない」

ふーんと言って
店員さんに注文する佳那は、昔から俺に興味がない。

と言っても俺も無い。

f「好き、つったじゃん」

k「ん？」

f「照のこと」

k「うん、言ったね？」

f「じゃあ、」