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えー、信じられない。
私が？
ふっかさんを？
いやでも片鱗はあったよなあ。
外を見るとあの2人が仲良さそうに私達とは別のカフェに入って行くのが見えて。
気持ちを自覚してしまったばっかりに、
そんな2人を見て素直に笑えない自分がいる。
やだやだ。
こんな感情持ってない時の方がずっとふっかさんのことを見て笑えてたよ。
なーんか目の前でわいわい盛り上がる2人は放っておいて。
wt「あの人？」
隣に座る渉が私に耳打ちしてきて。
この人に嘘ついたところでバレるから素直に頷く。
wt「なーるほどねえ…」
ニヤニヤと笑う渉は
あのAがねえ、なんて言う。
そうですよねー。
私がかなーり長い間彼氏居ないの知ってますもんねー。
その理由だって知ってますもんね！！
ゲラゲラ笑う渉を軽く叩いて、
面白がってるこいつにイラっとする。
でも、
wt「良かったわ。安心した」
なんて言ってくるから素直に怒れないのも事実。
「ご迷惑をお掛けしてます」
wt「まあ、昔のこと吹っ切ったってことでしょ」
「うん、そうだね」
wt「どんな人なの」
「…優しいって言葉が1番似合う人」
wt「ふはっ、良い人じゃん」
「だよねえ…。やっぱ彼女かなあ、佳那さん」
wt「佳那さん？」
「あっ、…聞かなかったことにして」
wt「今の女の人ね。俺とお前の秘密な」
「ありがとう」
ふっと笑う渉がコーヒーを飲み干して、
wt「よし、出るか！」
私達4人は
カフェを後にする。
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作者名：ほたる | 作成日時：2021年7月22日 13時
