「Yuki」2 (ページ3)

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舘さんの話を聞いてると、
凄く複雑な思いを抱えた。

確かに何度かチャラいな！
なんて思ったことはあったけど、

決してマイナスな意味で言ってた訳ではなくて。

その人懐っこさの後ろに人見知りなふっかさんを知っているから、

いつも明るくて
その場を温めようと人一倍元気に振る舞うふっかさん。

困っている人が居たらすぐに手を差し伸べて、

頼ってくる人が居たら笑顔で受け入れてあげる。

そんな彼の優しさが逆に空回って理解されていたことを知った。

みんな、ひねくれてんな！
優しさを素直に受け取れないなんて可哀想！

なんて思ったけど、それでも言われる側は
何度も何度も言われてしまうと否定することも諦めたくもなるだろう。

それでもふっかさんは良くも悪くもヘラヘラと笑う。

my「まあ、こんな話しちゃったけどふっかには内緒ね」

「うん、言わないけど…。そっか、」

my「Aちゃんはふっかにいつも通りにしてあげて。きっとふっかにとってはそれが一番嬉しいと思うから」

ぎゅっと胸が締め付けられた。

私を見る舘さんの
微笑みの裏に少し悲しそうな表情が見える。

きっと彼も嫌だったんだ。

ふっかさんが悪く言われるのを聞いていることが。

だって、

たった数ヶ月だけど、
それだけしか見てないけど、

それでも私だって嫌だ。

ここの人達が誰かに悪く言われるなんてこと。

ここが、

この人達が大好きだから。