「Yuki」2 (ページ17)

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しょっぴーがスタッフルームから出て来たと思えば、
Aさんの叫び声が聞こえて来る。

それに対して「だははは」と笑い声。

いや、何してんのまじで。

i「お前何したの？」

笑いながら聞く岩本くん。

2人の会話をちょっと盗み聞きながらテーブルセッティングをしてると、

w「ちょっとからかった」

そう笑いながら答えるしょっぴーに、
俺の中で渦巻く黒い感情。

“正々堂々”

ここの人達はみんなそうだ。

誰も遠慮はしない。

ガチャっと音がした方を振り向けば、
また笑うしょっぴーに軽くグーパンするAさんが居て。

岩本くん、その顔は見てらんないっすよ。

出過ぎ出過ぎ。

そんな俺は今日は厨房のAさんが、
厨房に入って行くのを見届ける。

最近一緒にフロアやってねえなあ、

なんてことも思いながら。

康二が一緒なタイミングでバイト入ってくれたら
Aさんがフロア出てくれんのになあ。

なーんて。

「蓮くん蓮くん」

あんなことを考えていたら横に立つAさんの声に
ビクッと肩を揺らす。

「あ、ごめん。びっくりさせちゃった？」

mr「あ、いや、大丈夫。どうしたの？」

「ふっかさんが呼んでる」

mr「まじ？行ってくるわ」

「はーい。あ、セッティング代わるよ」

mr「ありがとう」