「Yuki」 (ページ35)

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4人で賄いを食べながら、

mk「暇すぎた」

i「まあまあ偶には良いじゃん」

「裏の方が仕事多かったかもしれないよね」

f「食料品以外の在庫確認、意外と面倒だもんなあ」

「もう当分しなくて大丈夫です」

i「ありがてえ」

口も手も動かしながら
気が付けばみんなすっかり食べ終わって、

先に着替えて貰うために全員分の食器を洗う。

「ねむ…」

f「大丈夫？」

「ん？…着替えるの早いね」

f「まあ、俺上だけだからね今日は」

ほい、と渡されたのは私の着替えと鞄。

「ありがとう」

洗い物もちょうど終わったから、
個室を借りて着替える。

着替え終わって出れば、

テーブル席に3人が座って待っていて。

i「お、来た」

f「帰っか！」

mk「よーし、帰ろ！」

そう言って
みんな立ち上がると、
私の方を振り返ってくれる。

お店を出て、
ふっかさんが鍵を閉めて。

康二と別れる駅まで向かう。

f「ふは、眠そー」

「ちょっとだけ」

前を歩く照くんと康二、
その後ろでふっかさんと並んで歩く。

f「あ、そのピアス新しいっしょ」

「よく気付いたね」

f「Aちゃんのこと見てっからね」

「ありがとう〜」

ふっかさんが小声で何を言ったのかは聞こえなかったけど、気付いてもらえるのは嬉しい。

「蓮くんに貰ったんだよね」

f「…は？」

ははっなんて笑っていたふっかさんの顔が
一瞬、しかめっ面になったのはよく分かんないけど。

f「ふーん、やっぱめめセンス良いな」

「だよねえ、って言っても私が欲しがってたやつなんだけどね」

f「ほかになんか欲しいのねえの？」

「えー、なんで」

f「俺があげたいから」

「…え？」

ふっかさんの言葉じゃなくて、

不意に目の前に現れたふっかさんの顔に

一気に目が覚めた。