「Yuki」 (ページ28)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:91,394 hit

27 ページ28

結局あれからいくつかお店を回って、

蓮くん行きつけのお店でお洒落なシャツをゲット。

「本当に助かりました」

mr「Aさんのセンスじゃん、ほぼ」

「いやいや、私がこれ可愛い〜ってなるのと、男の人が着るのとは話が違うから！蓮くんが着てくれることにより成立する」

mr「似合ってた？俺に」

「お世辞抜きでかなり。ていうか何着ても似合うでしょ」

mr「ふーん、じゃあさ」

「ん？」

mr「今日のお礼に俺の服選んでよ」

ん？

え？

「いや良いけど…」

mr「じゃあ、もう一つ俺の好きなブランドあるからそこで」

「え、あ、はい」

パッと手を引かれたかと思うと
そのまま丁寧に手を繋がられる。

ちょっと待って待って、

「蓮くん、手…」

mr「はぐれたら困るから」

いや流石にはぐれないって！

mr「今日は、俺の彼女に見えてるんでしょ？」

「はい…」

mr「よし」

満足そうに笑う蓮くんの顔を見て、

そんなこと言われたら振り解けないでしょ！

ていうかこんなイケメンに手繋がれて誰が振り解けるの！？

この手振り解ける人名乗り出て貰って良い！？

っていう気持ちだよ、蓮くん。

罪な男です。この人は。

mr「はい、ここ」

いつの間にか着いていたお店は
いつも蓮くんがバイト先で着てくる様な服で。

一眼でわかる。

お洒落さんが着るブランドだ…。