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「蓮くん」
待ち合わせの駅で、
一際目立つ男の人に私は声をかける。
mr「あ、Aさん。早かったね」
「蓮くんこそ。逆ナンされなかった？」
クスクス笑いながら言う私を見て、
mr「されてねえよ」
笑いながら返される。
「まあ私でも蓮くんに逆ナンは恐れ多いな」
mr「なんで？」
「こんなイケメンが1人で駅立っててみなよ。絶対彼女待ちでしょ」
mr「ふーん？じゃあ今日Aさんは俺の彼女って訳だ？」
「いやっ、え？あ、違くて！」
mr「ぶはっ、必死じゃん」
「いやもうさあ〜！今のは私が悪いけど！」
mr「でも周りにはそう見えてるってことでしょ？」
いや、目黒さん。
見えませんよ。どう見ても釣り合ってないでしょう。
「見えてたら良いねー」
mr「感情篭ってなさすぎ」
「バレた？」
mr「お姉さん、年下いじめんの良くないよ」
「どちらかと言うといじめられてるの私ね？」
蓮くんと話してると
どっちが年上か分からなくなるんだよなあ。
mr「で、弟さんの誕プレだっけ？」
「そう！蓮くんのセンスを存分に活かしていただきたいですね！」
mr「半端ねえプレッシャー」
「蓮くんと同い年だからさ。それにタイプも似てるからいけるかなって」
mr「何あげるつもりだったの？」
「んー、シャツとかかなあ。まあ、服？」
mr「身長は？」
「蓮くんいくつ？」
mr「184」
「たか。そりゃ目立つわ」
mr「そう？で、弟さんは？」
「拓ねえ、177あたりだった気がする」
mr「阿部ちゃんくらいか」
「あ、そう！身長差的に阿部ちゃんくらいかな」
mr「Aさんは？」
「私？162だよ」
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作者名：ほたる | 作成日時：2021年7月17日 22時
