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あんなにも忙しかったのが考えられないくらい
21時前には落ち着く店内。
お客さんもテーブルとカウンターの2組だけになり
他のテーブルの片付けの作業も大方終わる。
LOが20時で、22時閉店のお店だから、
21時以降に入ってくるお客さんは居ないとは言え、
テーブルセッティングは必ずというのがこのお店の方針。
どのみち閉店作業に入るとシルバーも全部下がるんだけど。
明日にそのセットは使えるから別に意味がない訳でもない。
r「疲れた〜」
小声で言いながら裏に戻ってくるラウちゃん。
f「ラウお疲れ」
r「ふっかさん来てくれて助かった！」
f「ちなみに明日のが予約入ってっかんね？」
r「嘘でしょ？」
f「ん」
ふっかさんはウーロン茶を飲みながら予約表が纏められているファイルをラウちゃんに渡す。
r「信じられないんだけど？」
f「まあまあ、明日も6人入ってるからさ。Aちゃんどうだった？忙しい日は」
「いやあ、頭フル回転しても間に合いませんでした」
f「ははっ、まあ慣れだ慣れ」
r「え、でもテーブルひとつ1人で回してたよね？」
f「まぁじ？A1？Aちゃん1人でフルいけたんだ？」
「なんとかですよ、本当にギリギリでした」
f「いやあ、でもすげえよ。翔太も康二もめめも1人で回すの結構かかったのにな」
r「しょっぴーが時間かかってんの本当意味わかんない」
f「あいつ社員という名のほぼバイト」
w「おいディスってんな」
f「あ、やべ」
w「全部聞こえてるわ！」
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作者名：ほたる | 作成日時：2021年7月17日 22時
