「Yuki」 (ページ14)

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my「さて、テーブルのお肉焼きますか。康二、個室のお願いね」

mk「おっけー！」

my「Aちゃん、A1のグラス空きそうだから飲み物聞いてきて貰っていい？」

「あ、はい！聞いてきます」

舘さんの指摘に、

本当は私が気付かないといけないのに

なんて自己嫌悪に陥る。

だめだめ。

ちゃんとやらないと。

「失礼します。もし宜しければドリンクの方お伺い致します」

・「あ、じゃあーー」

注文を受けてドリンクを作って持っていくと、

ベルの音と共に現れたふっかさん。

f「おー、お疲れ」

「お疲れ様です」

f「あらあら、忙しそうね？」

i「今日はバタバタだわ。19時から4組、19時半から4組」

f「商売繁盛。

厨房足りてんの？」

i「今から3組ステーキ入る」

f「しゃあねえ、入ってやっか」

「ふふ、」

f「ん？」

「いや、舘さん達が言ってた通りだなって」

f「あー、なんとなーく察したわ」

i「カウンター真ん中のプレート空いてるから」

f「おっけ、先着替えるわ」

i「疲れた？」

「ちょっと、」

i「まあ、慣れない間は無駄に気張っちゃうから疲れるよな」

「全然出来ないなあって自己嫌悪に浸ってたところでした」

i「4回とかでしょ？まだ」

「ですね」

i「そーんなすぐ身に付けられても俺ら教えることなくて困っちゃうから良いんだよ。ゆっくりな」

頷く私を見て、出会った時よりも柔らかい表情で笑い掛けてくれる照くん。

この人の優しさが私の心を軽くしてくれる。