【ツイステ】せめて良い夢が見れますように【３】

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『あ！デュース、見て！』

弾む声が聞こえ、急いでそちらに顔を向けると、そこには脱ぎかけの制服姿でデュースに向かい両手を広げるAの後姿が…！

「どぉわああ！？見せんな見せんな！！」

焦って彼女の前面(？)を隠そうとしたその時、

デュース「良いアンダーウェア…だな…？」

『ん？』
「は？」
デュース「えっ？」

デュースの言葉に、頭に大きな？が浮かぶ…
見れば、聞いたAも聞かれたデュースも同じようなアホ面になっていた。

「「『……』」」

グリム「オマエら、何やってんだ…？」
デュース「…はっ！」

数秒…妙な空気が漂った後、グリムの声を皮切りにデュースが口を開いた。

デュース「悪い！授業に遅れたく無いんだ…先に行ってるぞ」
『…ああ！うん、私達も着替えてすぐ行くよ』

Aは急いで部屋を出て行くデュースを見送り、『さてと。私達も早く着替えよ！』と言い、再度着替え始めた…

いやいやいや…そんな事よりさぁ……！！
目の前の光景に震える。

「お前…！どどど…どーなってんの！？」

ぴたりと密着した黒のスポーツインナーのような物を身に付けているAの身体は、昨日とは違う、どう見ても男の体……！？！？

驚愕したままのオレを指差し、『あっはは！凄い顔！』とケラケラと笑う彼女……いや、結局コイツの性別どっちなんだよ！？

「いや何笑ってんの！？ナニ！？お前おん…ムグッ！？」
『シッ！声デカいよ』

口を押さえるAの手の方から、甘い香りがしてドキリとした。身体が硬直する…
静かになったのを確認したAは、そのまま少し顔を近づけ、『性別を変えれる服を貰って着てるの』と小声で話してから離れた。

「へ、へぇー…凄っ…全っっ然分かんねーわ……」

心臓がバクバクと鳴るのを誤魔化すようにぶつぶつと呟く。
いや、実際 Aが女だって知らなかったら絶対気付かねーだろコレ…なんて、まじまじと着替える姿を見ていると、背後からグリムが此方に飛び蹴りをかましてきた。

「いでっ！？」
グリム「あんまジロジロ見るんじゃねぇ」

オレとAの間に割り込む様に 腕を組み立つグリムの姿は、かわいい箱入り娘を守る 頑固な父親だな…と、蹴られた背を摩りながら思った。


『でもさ、普通エースみたいな反応になるよね？…なのに、なんでデュースは驚かなかったんだろ？ウェアの事 グリムにしか伝えてなかったのに…』

運動着に着替え終わったAは、首を傾けながら不思議そうに呟いた。

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