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声が聞こえ 急いでエースの方を向くと、こちらに背を向けながらも ヒラヒラと手を振ってくれていた。
そんな彼の姿を見て、(許してくれたのかな…？)と、私はホッ…と胸を撫で下ろした。
部屋のランプを消し、廊下へと続く扉を開ける。
『おやすみなさい』
そう小さく呟き、ゆっくりと扉を閉めた。
──廊下に出ると、グリムが階段に腰掛けて、私が来るのをジッと待っていてくれた。私が近づいてくるのに気付くと、小声で「アイツ……ほんとに大丈夫か？」と聞いてきた。
『ん？…まあちょっと寝苦しいかもしれないけど、野宿とか埃まみれの床で寝るよりは、幾分マシじゃないかな？』
そう答えると、グリムは苦虫を噛み潰したような…なんとも言えない表情をした後、立ち上がって、少し苛立った声で叫んだ。
グリム「いや、そーじゃ無くって！アイツ泊めて大丈夫かって言ってるんだゾ！」
『……？』
その言葉の意味が分からず、少しの間考え込む。その間もグリムは苛々とした様子で、尻尾を床に打ち鳴らす。
そして、『……あ。風紀的な意味？』と返すと、やっと解ったのかと言いたげな、深い溜め息を吐かれた。
まあそうだよな。私も正直、大丈夫だとは思ってはいない。
『男女が同じ寮で一晩過ごすなんて、多分学園的には大問題だよね……
でも 本当にここしか来れる所無かったみたいだし、こんな夜中に追い出すのは流石に良心が咎めるよ』
苦笑いをしながら話す私の事を、ジトっとした目つきではあるが、それでもグリムは静かに見つめて 話しを聞いてくれていた。
『それに、あのエースが私相手に何かしてくるなんて到底考えられない……だから、大丈夫！多分！』
グリム「多分って…オマエ、そればっかりなんだゾ」
呆れ顔で、再度溜め息を吐くグリム。
グリム「真っ先に女の所に転がり込んで来るアイツの思考もヤベーけど、オマエの神経の図太さも相当だゾ……もうちょっと他人に警戒心を持て」
『大丈夫だって！グリムも居るんだし。ね？』
ムム…と眉間に皺を寄せるグリムを抱き上げ、話しを続ける。
『というか、グリムがそんなに心配してくれてたなんて正直驚いた』
そう伝えると、「Aに何かあったら、入学取り消されちまうかもだからな〜」
と…
『そんな理由！？』
グリム「だからオレ様が絶対守ってやるんだゾ」
『！』
驚いてグリムの顔を見る。腕の中でニカッと笑う彼を、『かっこいい〜〜！！』と叫びながらギュッと抱きしめた。
少し泣いたのは内緒。
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2022年7月29日 18時) (
レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません！こちらこそいつもありがとうございます！(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいｯｯ！！ユウくんが出てきたのにはびっくりしました！ヤンデレ…ですかね？いつもありがとうございます！次も楽しみに待っておきますね！更新お疲れ様です！ (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります！来週も更新出来るように頑張ります！ (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬま | 作成日時：2022年4月18日 10時
