PROLOGUE - 20 ページ1
学園長室を出た3人は、月の光だけで照らされた薄暗い外廊下を、重い足取りで歩いていた。
グリム「らんららん♪」
そういや、足取り軽やかな魔獣も1匹いたな…
跳ねるように歩くグリムを前に見ながら、廊下を何歩か進んだ所で、デュースが不意に立ち止まった。
はぁ〜〜〜〜っ…と大きな溜息をゆっくり吐きながら、「…………退学免除……力が抜けた」と、とても疲れた顔で呟き、その場にしゃがみ込んだ。
『ほんと…2人共無事に免除されて良かったよ』
エース「やれやれだねー」
デュースに合わせて、私とエースも立ち止まって話す。みんな心身共にボロボロのクタクタで笑える。
そんな中、先に進んでいたグリムが、胸の魔法石をやけに強調させながら私たちの元に戻ってきた。
グリム「ふふん！明日からオレ様もナイトレイブンカレッジの生徒なんだゾ！オマエたちなんかぶっちぎって学年首席になったやるんだゾ〜〜〜！」
エース「Aと２人で１人の半人前のクセしてよく言うぜ。……まー、良かったんじゃないの？」
デュース「明日からは同級生だな。A、グリム」
『あはは。上手くやっていけるか今から心配だけどね……』
明日からの事を考えると、やはり少し不安で眉が下がる。そんな私の方を見たままのデュースは、勢いよく立ち上がると、右手で私の肩を力強く叩いた。
デュース「魔法が使えないくせにバケモノを前に腹をくくったお前は、なかなか根性キマッてたぞ。
あの気合いがあれば、この学校でもナメられないでやっていけるだろ」
ギュッと拳を握り 力説するデュースとは正反対に、私はポカンと呆気に取られてしまった。そして、彼の真面目な外見には合わない強い口調とアツさに、徐々に笑みが込み上げてきた。
『……ふふっ、ありがと。ナメられないよう、腹くくって頑張るよ！』
デュース「おう！そのいきだ！」
エース「……あのさ、ずっと気になってたけど、たまに出てくるそのワル語録はどうしちゃったわけ？」
『私も思ってた』
グリム「熱が入るとキャラが変わっちまうんだゾ」
デュース「エッ！？ そ、そうか？普通だろ？」
エース「そうかー？」
どぎまぎと答えるデュースと、それを揶揄うエースのやり取りを見ていると、手に持っていたカメラに月光がキラリと反射し、視界に入った。
ゴーストカメラ─…だっけ？
カメラに視線を落としていたのに気付いたグリムは、私の肩に飛び乗り、「本当に写ったヤツが飛び出てくるのか？」と不思議そうに言った。
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2022年7月29日 18時) (
レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません！こちらこそいつもありがとうございます！(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいｯｯ！！ユウくんが出てきたのにはびっくりしました！ヤンデレ…ですかね？いつもありがとうございます！次も楽しみに待っておきますね！更新お疲れ様です！ (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります！来週も更新出来るように頑張ります！ (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬま | 作成日時：2022年4月18日 10時
