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ケイト「えっ、もういいの?意外にあっさり引いちゃうんだ?」
驚いた様子で聞いてくるケイトの方を向き、『はい。これ以上皆さんのお昼を邪魔するのも悪いですし…』と話し出すと、「そー言う割には、納得してねェ顔してるけどな」…と、エースが言葉を遮ってくる。
言われて咄嗟に自らの顔に手を当てた。隠したつもりだったのに良く分かったな…
……ていうか。なんでエースは一々突っ掛かってくるんだ…?こっちが折れたんだから、もう黙っていてくれたらいいのに…!
治っていた怒りが沸々と沸いてきて、黙っていられない。
『……はぁ。そらそうでしょ?納得なんかしてないよ。でも、分かってくれない人達にこれ以上説明するのは時間の無駄だからね』
大きな溜息と共に、本心が溢れた。
「…えっ?」と耳を疑うと言ったような驚きの表情で固まっている先輩方に向け、話しを続ける。
『だって、誰も私の言う事信じてくれないじゃないですか。そんな人達にこれ以上何言っても仕方ないでしょ?だからもういいです』
トレイ「うーん…」
ケイト「まぁ…そうだね〜…」
エース「いや、信じろって方が頭おかしいでしょ?」
あっけらかんと言う私に納得する2人だが、エースは持っていたスプーンを皿の上に置き反論してくる。
デュース「エース!もう少し言葉を選べ!」
エースを窘めようとしたデュースに、『デュース、いいの。ありがと』と、礼を言い、再度ゆっくりと話し出す。
『私の見た夢が、過去に起きた事じゃ無くても、クローバーさんがユウを知らないと言っても…私の見たあの夢は絶対何か意味があるんだと思う。
でも…「ただの夢物語だ」って、信じて貰えなくて仕方ないとも思う。私も話してる内に、あれは本当にただの悪い夢だったのかもって少し思ってしまったのも事実……
…だからね。もっと確信付いた証拠を持って、皆さんにも理解出来るよう調べて…「ただの夢じゃなかった」って言わせてみせます。勿論、ユウにも必ず会わせます』
ニコリと微笑み、話を終える。
またもやぽかんと口を開け停止する面々…
ケイト「…あは……結局、俺らの理解力の無さの所為って事かな…?」
引き攣る顔でケイトが呟く。
『そうですね。でも、私が言葉だけで信じて貰えると思ったのがそもそもの間違いだったんです。すみません』
頭を軽く下げ謝ると、その後頭部を誰かに鷲掴みされた。
エース「お前…流石に謝れ…!?」
『痛ったた!?だからさっきから謝ってるじゃん!!』
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです! (2022年7月29日 18時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません!こちらこそいつもありがとうございます!(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいッッ!!ユウくんが出てきたのにはびっくりしました!ヤンデレ…ですかね?いつもありがとうございます!次も楽しみに待っておきますね!更新お疲れ様です! (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります!来週も更新出来るように頑張ります! (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬま | 作成日時:2022年4月18日 10時