quartetto.

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隆二がソファでボーッとしている間に
シャワーを浴びて昨日隆二がお店で作ったバケットでサンドイッチを作る


私がメイクをしている間に隆二がシャワーを浴びて
2人の支度が整って


ドライブスルーでコーヒーを買ってサンドイッチを食べながら目的地へ向かう









『そういえば昨日ずいぶん早く帰らせたね？』


「ん？うん」


『そんなにうるさかった？ごめんね？』


「んー昨日は直人さんの方がうるさかったな」









話がある時はもちろん話すけど
週に何度も顔を合わせているので
特にこれといった話はない





でも今日は珍しく隆二から口を開いた









「昨日初めて？アキラさんと話したの」


『あー臣くんのお兄さん？
そうそう、あんな抜群のスタイルなのに今まで気が付かなかったからね』


「お前アキラさん好みのタイプだろ」



『あの人を好みじゃないって言う女の人いるのかな？でも臣くんとは全然似てないよねー
どっちもイケメンだけど』


「え、お前もしかして臣がタイプ？」


『どっちか選べと言われたらお兄さんかなー、
大人な感じが素敵』


「へぇー…まぁガキンチョ体型のAには大人なアキラさんも、いい男の臣も不釣り合いだけどな」


『しっつれいな！隆二と一緒に美味しいもの食べてるからこーなったの！』


「ふふ、ごめんごめん
俺はちょっとムチムチしてるAが好きだよ」


『あーもうムカつく』









いつもの様に人をムチムチだとバカにする隆二に不機嫌になりながらも
確かに臣くんもお兄さんのアキラさんもカッコイイとは思ったけど、

私のタイプとかタイプじゃないとか

そんな事考えもしなかったので、隆二はそんな風に考えながら見ていたのかと不思議な気分になる








いつも
アイツ、Aの好みそうだな
とかそんな事考えてるんだろうか

それにアキラさんがわたしの好みと思うなら、
もっと早く私の隣にアキラさんが座っていた時に教えてくれれば良いのに









『隆二はどんな子がタイプだっけ？』


「Aみたいに飯旨そうに食べる子
でも細い子」


『ますますムカつく』

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