マジカルファンタジア２ (ページ8)

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34話ページ8

放っておいたほうがいいのか、良くないのか。

自室のベットの上で足をばたばたと動かしながら考える。

多分、今までのライの反応からして知らせたくない事だろうし、

わざとではないとはいえ、盗み聞きをしてしまったことへの罪悪感もある。

しかし、レーナちゃんのことが心配でもあった。

そして、私自身、その話を聞いてみたいという思いもあった。

どうしたら良いのだろう。私の心は揺れていた。

一層(いっそ)全て忘れてしまえたら、どんなに楽だろうか。

そうだ、其れも良いかも知れない。

今のこの間、私は疲れてずっと寝ていた、その間に起こった事は知らない…

と、そうしてしまえないか。

嫌、それは出来ない。嫌、したくない。

この問題は、多分とても大事な事。

そんな風に片付けて良いことではないと思うのだ。

かと言って率直に聞くのも……

「…っあああああああ、もう、やめたっ！」

何時までも悩んでいるのは私らしくない。

考えたって結局聞くことになるような気がする。

それならば、堂々と聞きに行こう。

善は急げ。私は急いで机の上の部屋用の鍵を取り、レーナちゃんの部屋へ出かけた。

聞いた後のことは今は考えない。

その時はその時！ …だ。

小走り気味に階段を少し上がったところにある部屋に辿り着く。

確か此処がレーナちゃんの部屋だったはず。

腹を括ってノックする。

木のドアをノックする音が、やけに煩く感じた。

続いて、鍵を開ける音。

そして最後にゆっくりとドアが開いた。

その先に、眼が真っ赤に充血したレーナちゃんが立っていた。