自転車と２人【佐伯虎次郎】*微甘*エクスタ☆ずんだ餅＠宮地清志は俺の嫁様リク ページ7
「ごめん、遅くなっちゃって。」
放課後、辺りも暗くなって来た時間。
いつものセリフを、今日も佐伯君は自転車を手で押しながら言う。
「ううん、全然平気だよ。」
いつもの通り、私も笑顔で言った。
佐伯君とは、１ヶ月位前から付き合い出した。
私が佐伯君と一緒に下校したいが為だけに、佐伯君の部活が終わるのを毎日待っているのだ。
遅くなったのは俺のせいだから、と言って、佐伯君はいつも私を送ってくれる。
疲れてるだろうからいいのに、って私はいつも遠慮するんだけどね。
「あれ？サエって自転車登校だったっけ？」
「前までは歩きだったのね〜。」
丁度校門から出て来た、テニス部の黒羽くんと樹君が言った。
え？そうだったの？
私が隣の佐伯君を見ると、佐伯君は見るからに焦った様子で言った。
「あ、や…その、１ヶ月前から自転車登校なんだ。」
「「「？」」」
「…木下さん、帰ろ！」
「え？あ、うん！」
唐突に歩き出した佐伯君に、私は早足で着いて行く。
佐伯君は、少し赤い顔で私に言った。
「あのさ、自転車の後ろ、乗りなよ。俺、漕ぐから。」
「いいの？」
それって、２人乗りって事だよね。
危ないから学校からは禁止されてるけど、彼氏と彼女がよくする、あの２人乗り。
「勿論。…って言うか、その為に自転車登校にしてるんだ。
その方が、早く帰れるし、木下さんのお父さんやお母さんにも心配かけずにすむかなって。」
ああ、くっつきたいとかそう言う事じゃないのね。
…でも、そんな所まで気遣ってもらって、嬉しいな。
大事にされてる、って気持ちになる。
「付き合い始めた時からずっと言おうと思ってたんだけど、なんだか恥ずかしくて言えなかったんだ。」
照れた様に佐伯君が言ったところで、私は足を止めた。
「木下さん？」
「佐伯君っ、色々私の事、考えてくれてありがとう。とっても嬉しいです！」
改まった口調で言った。
でもね。
「２人乗りも憧れるんだけど…、私は今まで通り佐伯君とお喋りしたい。
自転車乗っちゃったら、家に着くの早くなっちゃうもん。遅くてもいいから、たくさん喋ろう？」
そうやって私の事を考えてくれる佐伯君と、もっとたくさん喋りたい。
そう思った。
気、悪くさせてないかな？と思って佐伯君を見ると、優しく微笑んでいた。
「…うん、わかった。明日からまた学校には歩いて行くよ。」
…
…
(じゃ、帰ろうか。)
(うん、ゆっくり帰ろ！)
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かの(プロフ) - 神崎七海さん» こんにちは、コメントいただきありがとうございます。誠に勝手でありますが、トップページと最新ページに記載しております通り、ただ今リクエストは停止させて頂いております。せっかく下さったところ、申し訳ございません。 (2016年10月10日 0時) (
レス) id: b1058217b4 (このIDを非表示/違反報告)
神崎七海 - わたしは鳳くんと日吉くんと赤也くんがいいです！タイプは･･･せーのっ!鳳 日 切「激甘だぜっ！」ありがと！ すいません･･･遊びました･･･ (2016年9月9日 21時) (レス) id: d5484d1c02 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 英也さん» お返事が遅くなってしまい本当にすみません。リクエストありがとうございます。現在更新があまりできていない状態ですが、必ず書かせていただきます！ (2016年1月31日 18時) (レス) id: b1058217b4 (このIDを非表示/違反報告)
英也 - 蔵でデレデレお願いします(^.^)(-.-)(__) (2015年11月8日 0時) (レス) id: f53cb53f3a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - れり #.さん» リクエストありがとうございます!了解しました!頑張ります(^-^) (2015年4月29日 21時) (レス) id: b1058217b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かの | 作成日時：2014年9月15日 19時
