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#18 知らない ページ24

*ここからオリキャラ、流血注意*




『……!?』

突如、音が聞こえた。液体が溢れた音と、布を、皮膚を…肉を、焼いたような音。それから少しして、背中に激しい痛みが走る。

『ぐっ……あっ……!?』

慌てて背中に手を回すと、べたりという嫌な感触がした。手のひらには生暖かい赤い液体が付着している。かなりの出血をしているようだ。
背後から攻撃を食らったのは明らかだ。振り返り、後ろに進んでその場から距離をとった。
……人影が見える。いつの間に背後を取られたのだろう。

「まぁ!反応が速いわ! ふふふ……さすが、噂の爆弾魔の片腕さんね」
『フーゴの片腕って表現は嫌なんだけど……まあ、それでいいわよ。ところで、あんた誰?急に人を焼いたんだから、それなりの要件があるんでしょう?』

背中の激痛に耐えながら、笑顔を浮かべてみせる。なめなれるわけにはいかない。
近付いてきた人影は、髪をお団子状に括ったの女性の姿を形作っていった。
燃えるような赤毛と青い瞳が、暗闇の中でも映えて見える。
しかし何より目を引くのは、彼女の手元で怪しく輝く、小瓶に入った緑色の液体だった。

「初めまして。ふふ、そんなに怖い顔しないで。私が本当に会いたいのは、あなたじゃなくてパイロキネシスの彼なの」
発火能力者(パイロキネシスト)? ……アイツをただの能力者の括りに入れるのは間違いよ……』

呼吸がままならない。
今まで何度か、火傷を負ったことはある。爆熱の魔人の隣で生きているのだから当たり前だ。
しかし今の背中への攻撃は_v今までのどんな火傷とも、違う痛み方であるような気がする。

痛い。
……熱い。

「もう強がらなくていいわ。ほら、おやすみなさい」

目の前が毒々しい色の液体に包まれ、そのまま意識は__消える。



***

このアメリアさんは、SEASON8にちらっと出てくる某少尉君の仲間とは一切関係が御座いません。
名前被りました。ごめんなさい。

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作者名:cc | 作成日時:2017年12月28日 10時

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