幼馴染からの愛が重くなってる件について2

episode66 ページ24

あのあとは万次郎が皆に連絡してくれたのか
続々とお見舞いに来てくれた

涙を流して喜んでくれる人
声を荒げて怒る人
何も言わず頭を撫でてくれる人

『ドラケン』


ド「あ、、？」


『ありがとね、あの時助けてくれて』


ド「助けられたのは俺だろうが、ありがとな加奈」

タケミっち、ちゃんと自分で言えたよ


皆とは色々な話をして皆長居するのは悪いって帰っていた

残ったのはドラケンと万次郎


万次郎から紙袋を受け取った

中には東卍の特服


『これ、、』


マ「タケミっちに渡しといて」


『わかった！』


マ「じゃあ、俺少し風に当たってくる」


そう言って静かに部屋を出ていった

『屋上かな』


ド「屋上だな」

ドラケンと他愛ない話をして笑ってればタケミっちが来た

タ「加奈ちゃーん！お見舞いに来たっすよ！」


『うわ』


タ「え？」

ド「何調子こいてんだテメー」

『いや、ダサすぎて笑う』
あまりにもダサすぎてお腹を抱えて笑ってしまう
刺された箇所が傷んだ

『ひっ、、無理wwww』

ドラケンが追い討ちをかけててさらにダサく見えてしまって耐えられない

そうすればタケミっちは怒ったように拗ねたように喋りはじめた

タ「初めて人に尊敬されたんすよ！？ちょっとくらい浮かれたっていいじゃんか！！」

ド「よくそんな悲しいことを声荒げて叫べるな、、」

『やめwwほら、タケミっち拗ねてるじゃん笑ってか、あれ渡さなきゃ』


ド「あぁ、、タケミっちコレ マイキーから渡せってさ」

タ「特攻服、、？」

袋から取り出し広げる 腕には初代総長の刺繍

『東卍立ち上げの時に万次郎が着てたやつ 凄い大事なものだよそれ』

タ「そんなものをなんで俺に？」


ド「着るか着ねぇかはお前次第 でもお前に持っていてほしいってよ」


『タケミっちは私だけじゃない東卍の恩人 認めてるんだよ 私も認めてる！だから改めてありがとねタケミっち』

ド「それ大事にしろよ」


まじまじと特攻服を見ているタケミっち

タ「マイキー君の、、俺には重いなぁ、いつかコレが似合う男になれますかね？」


苦笑いしながら言う彼に少し笑ってしまった

ド「会ってけよ」

タ「え？」

『多分屋上にいると思うよー』


タケミっちはすぐに早足で病室を出ていった


『タケミっちって本当不思議だね』


ド「あ？」


『喧嘩弱いし泣き虫だしダサいし なのに誰よりも強いって思うの』


ド「なるほどな、、」


私も君のように強くなりたい

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