幼馴染からの愛が重くなってる件について2

episode65 ページ23

誰かが私の名前を呼んでる
手を握って
なんで、そんな悲しそうな声なの
泣かないで

私は声が気になって目を開けた


『、、ん、、』


マ「っ！！加奈！？」


『万次郎、、？』

思うように動かない身体
顔だけ万次郎の方へ向ける

『泣いて、、たの、、？』

マ「お前が、、！もう起きないんじゃって、、！」

『ごめんね、、万次郎』


マ「おかえり、、加奈」


『！！ただいま万次郎！』
泣きながら笑う万次郎につられて私も涙が出てきた

マ「眠ってるお前の名前呼ぶのこれで２回目だ、、もう止めてくれ、、」

真一郎くんの時、、それと今回、、
でも私多分圭介助けるときも同じ事しちゃうなぁ、、


何も言えず下を向いてしまう

マ「なあ、どうすればお前のこと守れる？すぐに無茶をして知らないところで怪我して いつか、本当に俺の前から消えそうで怖いんだ」

『万次郎、、』

マ「お前がどこで何してんのか 誰といるのか 何話してんのか 何思ってんのか 全部教えてくれよ、、俺の知らないところに行かないでくれ、、」

震えながら声を絞りだして少しずつ
お願いだって
一人にするなって

私はてっきり怒られると思ったから
ここまで弱さを見せてくる万次郎に驚いた

いや、万次郎の中で私は大切な存在なんだろう
それがとても嬉しかった

『万次郎、大丈夫 万次郎が知りたいこと全部教えるよ、、一人にしない』

マ「約束してくれ」

私は少しずつ動かせるようになってきた身体を起こして万次郎の腕を掴み抱き締めた

『うん、約束 だから万次郎も私のこと一人にしないで』

マ「わかってる、離れてやんねぇ、、」


弱々しく抱き締め返してくれた

どれくらい抱き締めてたかわからない

『あ、ナースコールしてない』


マ「まだ呼ばなくていいじゃん、、」


『いやでも、、』

マ「もう少しだけ、、２人で居たい」

腕の力が強まる
聞きました？？可愛くない？？
私は先日万次郎への気持ちを理解したばっかではっきり言ってこの状況はとてつもなく心臓に悪い

『、、んんんっ』


マ「何その反応」
拗ねたように頬を膨らます万次郎
可愛くて仕方ない

『ナンデモナイデス』

マ「なら大人しく抱き締められてろ」


そのあと万次郎が満足行くまで二人で居た


少ししてやっとナースコールを押せば
先生達がやってきて検査された
その間も万次郎は傍にいてくれて

万次郎が傍にいてくれる
それだけで安心して
心が暖かくなる

やっぱり好きだなぁ、、

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