Start reconnaissance ページ14
「選手候補を偵察しに行くっていうか護衛？みたいなことすんのか？」
「張り込み作戦ってこと？」
「あぁ、そうだその通りだ。」
「てことで
実は選手候補の中でも“コイツは狙われそう！”って生徒何人かに、もう目をつけてあるんだ〜。
マジカメのメッセで情報共有するからグループ作るね。
グループ専用のアルバム、見ておいて」
私達はスマホを持ってなかったから隣に居たエースのスマホを見せてもらった。
ごめん、全く覚えれないかも…
名前が難しすぎる。
単調な人があまりいなかった。
そして、今から狙われそうな人たちを見に行くことになった。
偵察苦手なんだけどなぁ…
「まずはココ。ポムフィオーレ寮。
けーくんチェックでは３年生の��ルーク・ハント��くんに注目だね」
「お城みたーい……」
「ここに、面倒臭い人たちがいるのか…」
主はさっきの手袋のことを思い出し苦虫を潰したような顔をしていた。
あれだこれも中世のヨーロッパ的なお城。
あと、内装や外観も派手。
御伽草子に出てきそう。
「金色のボブヘアーと帽子がトレードマークだね」
なるほどめっちゃ目立つねそれ。
「ルーク先輩は
去年も試合で活躍していた優秀な選手なんだけど、でも、あの人はちょっと変わっているというか……」
「お。あそこに座っているのがそうじゃないか？」
デュースが指さした方向には確かに言われたトレードマークの人がいた。
なんか、あそこの空間キラキラしてるんだが…
「なんか、あそこで話してる…」
「う〜ん、なんだか強そうなカンジがしねぇんだゾ。
俺様が犯人ならアイツは狙わねぇな」
「んじゃ、次行ってみよっか」
と、立ち去り際さっきのルーク･ハント？という人と目が合った気がした。
うっわ、バレたかな？
バレてたよね(確信的)
これだから偵察は苦手なんだよ…
心の中で文句をぶちまけながら次の選手候補のところまで行った。
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作者名：逆菜 | 作成日時：2021年8月29日 12時
