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――***―― ページ34

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「……私にハ、ここだけがまるデ、他の空間と‟気の流れ”が違うように感じまス」

「おオ、それダ!」



合点がいったように、リンは手を打ち鳴らして深く頷く。

しかし、そう具体的に説明されても、やっぱりボクには何も感じられない。シンの人たち皆には、気配を感じ取る特別な能力があるのだろうか。


それとも、わからないのは、ボクが魂だけの存在だから――?


……あまりこういう考え方はしたくないけど、五感があるからこそ、もしかしたら、他の皆はその‟何か”を感じ取れるのかもしれない。

もし、兄さんがこの穴の向こうで、予想もできない何かに巻き込まれてしまっているのだとしたら……

分からない自分に、胸の内に膨らむもどかしさを感じていると、リンは、兎に角、と続けた。



「一人で残るっていうなラ、用心するに越したことはなイ。……気を付けろヨ、アルフォンス」

「……うん、ありがとう」



町の方へと戻り始める3人に、ボクは再度告げる。



「じゃあ、ウィンリィへの言い訳、よろしくね」

「あア。それは一向にかまわないガ……あのお嬢さんニ、“急遽外泊することになった”っていい訳ガ、いつまで通用するかネ〜」

「あはは……。待たせすぎない為にも、こっそり、軍の人たちにも頼るよ」



本当は、事実をちゃんと説明すべきだけど、ウィンリィは今、兄さんの為の機械鎧をもっとよくするために、懸命に修行している。

ただでさえ、普段から怒らせて、心配をかけてばかりなんだ。これ以上、心配をかけて彼女を邪魔したくない。


だから――



「……お願いだから、早く戻ってこいよ、兄さん。ウィンリィが気付く前に」



それに、こんなにも不安を抱えながら過ごす一人の夜は……もう嫌なんだ。

【第19話】蛙の恩返し→←【第18話】常闇の穴



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設定タグ:undertale , 鋼の錬金術師 , 夢小説   
作品ジャンル:ファンタジー
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アンテ民 - Hi(^-^)/そこら辺にいる雑草コト、アンテ民でこざいま〜す!((いやぁ〜大好きな鋼錬とアンテが掛け合わせに推しのかしわ様が描いていらっしゃるとね、分かった瞬間吐血しましたねハイ(((更新頑張って下さい!!! (4月15日 2時) (レス) id: 677c09749a (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - 初コメ失礼しましたマジ天才です!!!!!こんな神作品をつくってくれてありがとうございますッッ!!!!!! (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - マジ天才です!!!!!こんな神作品をつくってくれてありがとうございますッッ!!!!!! (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
さささ―(プロフ) - 初コメ失礼します見ました!ものすごい面白かったです次の話が出るまで楽しみに待っています! (6月22日 4時) (レス) id: 03f3eacb33 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ@低浮上気味本当にすみません……(プロフ) - 葛見さん» 葛見様、初めまして。そう言っていただけて大変嬉しいです……!更新が本当に遅くて申し訳ございません……頑張って書き続けますね……! (2023年4月5日 17時) (レス) id: 850b2caf1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしわ | 作成日時:2022年9月12日 21時

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