――＊＊＊―― ページ30
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『ふふ、そうなんだ！ それはよかったね！ ……え、私？ 私はね……』
「ちょちょちょちょい待ち！！ お前は一体そこまで、何の話を成立させてんだ！？ その演技力は怖いぞ……！？」
『あ……ちょっと、やりすぎましたかね……？』
夢中になって話していれば、エドに恐ろしげな表情で言われてしまう。
恥ずかしさで頭を掻くと、ふいに、笑い声が聞こえた。
「ふふ、あはは！ もう、Aったら……ふふっ」
『えっと、トリエルさん？』
笑ってくれたのはいいけれど、そこまで受けるようなことを言った覚えはない。
首を傾げれば、返されたのは意外な言葉だった。
「貴方って不思議ね。一瞬で、空気を柔らかくしてしまうんだもの」
『そ、そうでしょうか……？』
「ええ。エドワードだって、さっきまで難しい顔をしていたのに……こんなに慌てちゃって、それがなんだか、可笑しくて」
くすくすと笑みを零す彼女に、エドはすかさず返した。
「いやいや、オレはこいつが奇行をするからっ……！」
『えっ、奇行……』
褒められて、照れくさくも胸が温まったのに、彼の言葉で急落する。
そんな風に見られていたんだ……。
肩を落とせば、彼は気まずそうに声を漏らす。
「あ……いや、今のは……。だーもう！ 悪かったから、落ち込むなって、なっ？」
『！』
彼はそう言って、またも頭を撫でてくれた。
ふわり、と暖かさが乗せられれば、途端に顔に熱が集中してしまう。
単純だな。
こんなことで、悲しさが消えてしまうなんて。
ああ、さっきの気合は何だったのか。
もう、心がブレブレじゃないか……。
本当に、こんなことではいけないのに。
「あらあら……本当に、仲がいいのね」
「……ああほら、次行くぞ！」
彼は、彼女から向けられる視線から逃れるように、私の手を引いてさっさと歩き出す。
どこか熱い体温が、彼の左手から、繋がれた右手に伝わってきて、心がさざめいた。
次の間へ向かう時、私たちを見て楽しげに笑みを浮かべる彼女と、何か言いたげな表情を抑えて歩く彼との間で、私は嬉しさと恥ずかしさでないまぜになった心を、ただ必死に落ち着かせるのだった――
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アンテ民 - Hi(^-^)/そこら辺にいる雑草コト、アンテ民でこざいま〜す！((いやぁ〜大好きな鋼錬とアンテが掛け合わせに推しのかしわ様が描いていらっしゃるとね、分かった瞬間吐血しましたねﾊｲ(((更新頑張って下さい！！！ (4月15日 2時) (
レス) id: 677c09749a (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - 初コメ失礼しましたマジ天才です！！！！！こんな神作品をつくってくれてありがとうございますｯｯ！！！！！！ (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - マジ天才です！！！！！こんな神作品をつくってくれてありがとうございますｯｯ！！！！！！ (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
さささ―(プロフ) - 初コメ失礼します見ました！ものすごい面白かったです次の話が出るまで楽しみに待っています！ (6月22日 4時) (レス) id: 03f3eacb33 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ@低浮上気味本当にすみません……(プロフ) - 葛見さん» 葛見様、初めまして。そう言っていただけて大変嬉しいです……！更新が本当に遅くて申し訳ございません……頑張って書き続けますね……！ (2023年4月5日 17時) (レス) id: 850b2caf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かしわ | 作成日時：2022年9月12日 21時
