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【第16話】手の温もり ページ29

Aside


「じゃあ、折角だから、“練習”といきましょうか?」

「えっ」



すっかり落ち着いた彼女は、どこか楽しそうに私たちへマネキンを向ける。
ずずい、とマネキンが近付けば、つぶらな瞳と目が合った。

エドはその勢いにたじろいで、苦い表情で彼女に尋ねた。



「まさか、そいつに話しかけろって……?」

「ええ、そうよ」

「なっ……冗談! そんなこっぱずかしいことできるかよっ! だいたい、話なんて、実際にモンスターと会った時にすれば十分だろ?」

「あら……まあ、それもそうよね。ごめんなさい、余計なことを言って」



トリエルさんはそう言いながらも、どこかしゅんと眉尻を下げている。

マネキンも、彼女に同調するように、どこか寂しげな表情をしているように見えてしまい、見ていて胸が締め付けられた。



『(うう、沈黙が痛い……)』



こうなったら、やるしかない!

気まずい空気を切り裂く勢いで、私は思い切ってマネキンに話しかけた。



『えっと……こんにちは! あ、貴方は、どこから来たのかな?』

「! A……」

「って、おい! 話かけるんかい!」



トリエルさんは目を見開き、次いでエドの突っ込みが入った。


ああ、確かに彼の言う通り、二人に見られる中で、ファンシーなマネキンに話しかけるなんて……意識してしまえば、羞恥心は膨れ上がるばかりだ。

もう、声はとっくに震えている。


でも、これもトリエルさんの笑顔のため……。

すっかり“練習”という目的から離れているけれど、気にせずに私は続けた。

――***――→←――***――



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設定タグ:undertale , 鋼の錬金術師 , 夢小説   
作品ジャンル:ファンタジー
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アンテ民 - Hi(^-^)/そこら辺にいる雑草コト、アンテ民でこざいま〜す!((いやぁ〜大好きな鋼錬とアンテが掛け合わせに推しのかしわ様が描いていらっしゃるとね、分かった瞬間吐血しましたねハイ(((更新頑張って下さい!!! (4月15日 2時) (レス) id: 677c09749a (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - 初コメ失礼しましたマジ天才です!!!!!こんな神作品をつくってくれてありがとうございますッッ!!!!!! (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - マジ天才です!!!!!こんな神作品をつくってくれてありがとうございますッッ!!!!!! (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
さささ―(プロフ) - 初コメ失礼します見ました!ものすごい面白かったです次の話が出るまで楽しみに待っています! (6月22日 4時) (レス) id: 03f3eacb33 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ@低浮上気味本当にすみません……(プロフ) - 葛見さん» 葛見様、初めまして。そう言っていただけて大変嬉しいです……!更新が本当に遅くて申し訳ございません……頑張って書き続けますね……! (2023年4月5日 17時) (レス) id: 850b2caf1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしわ | 作成日時:2022年9月12日 21時

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