検索窓
今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:5,409 hit

【プロローグ】 ページ2

.


どこまでも深く、広く……

あるいは、身を縮こませてしまう程の閉塞感を思わせるような、底知れぬ常闇。


もしも人が居たなら、彼の人は前も、後ろも、最早自分がどの方向を見つめているのかさえ、見失ってしまうだろう。


そんな空間に、ふと、一筋の淡い光が、音もなく浮かび上がった。



(ほう……なんと、珍しい)



重力の存在しないその空間で、ただ静かにたゆたっていた‟彼”は、迷いこんできた異質の存在に、目を開けた。



(こちら側に、迷いこんできたのか。

それに、この輝きは……)



彼は、儚く揺れるそのタマシイに、そっと触れる。

すると、今にも泣き出しそうな声が、彼の心に流れ込む。



――"ごめんね……。本当に……ごめんね"



(なんと、哀れな……

しかし、このケツイの力は――)



彼は、興味深げに喉の奥を鳴らした。



(ああ……実に、実に興味深い

このタマシイも

そして――)



彼は、新たに訪れたもう一つの存在に、振り返る。

その二つのケツイの強さに、彼は、久しく気分が高揚するのを自覚した。



(さあ、おいで

そして、君たちの歩む道を、私に見せてくれ)



彼は、二つのその存在を迎え入れるように、両手を広げた――

【第1話】金色の邂逅→←*タマシイの情報



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
設定タグ:undertale , 鋼の錬金術師 , 夢小説   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アンテ民 - Hi(^-^)/そこら辺にいる雑草コト、アンテ民でこざいま〜す!((いやぁ〜大好きな鋼錬とアンテが掛け合わせに推しのかしわ様が描いていらっしゃるとね、分かった瞬間吐血しましたねハイ(((更新頑張って下さい!!! (4月15日 2時) (レス) id: 677c09749a (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - 初コメ失礼しましたマジ天才です!!!!!こんな神作品をつくってくれてありがとうございますッッ!!!!!! (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
エド推し - マジ天才です!!!!!こんな神作品をつくってくれてありがとうございますッッ!!!!!! (2月24日 9時) (レス) id: 3dedb59794 (このIDを非表示/違反報告)
さささ―(プロフ) - 初コメ失礼します見ました!ものすごい面白かったです次の話が出るまで楽しみに待っています! (6月22日 4時) (レス) id: 03f3eacb33 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ@低浮上気味本当にすみません……(プロフ) - 葛見さん» 葛見様、初めまして。そう言っていただけて大変嬉しいです……!更新が本当に遅くて申し訳ございません……頑張って書き続けますね……! (2023年4月5日 17時) (レス) id: 850b2caf1b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かしわ | 作成日時:2022年9月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。