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「あ、Aちゃんおはよー」「おはよ〜」
教室に着くと、ミンギュくん達とユアが挨拶してくれる。それに返事をして席に着いた。
「Aはいつから試験？」
「来週の月曜だよ。ユアは？」
ユアはこれから始まる授業とは違う教科書を睨みつけながら、「明後日から…ほんとにやばい…」と呟いている。
「俺も明後日からだぁ…」
ソクミンくんが絶望した様子で顔を覆っている。ミンハオくんが「そんなことしてないで勉強しな？」と正論を言っているが、机につっ伏すソクミンくんとユア。
ミンギュくんが呆れた様子で2人を見て、クリアファイルを取り出している。
「ほら、過去問あるよ」
その言葉に慌てて顔を上げた2人。あまりの必死さにちょっと笑ってしまう。
「持つべきものは親友だわ！！」「流石！ミンギュ！」
「こういう時だけ都合よく親友扱いしてくるんだから……」
溜息をつきながら過去問のプリントを渡している。コピーしてある辺り、ミンギュくんは元々渡すつもりだったんだろう。
「これ誰から貰ったの？」
「ウォヌヒョン。夏休みに焼肉奢る代わりに貰った」
意外と現金なウォヌさんに笑ってしまう。
ウォヌさんと言えば、まだみんなにチョコ配ってないな…と思い出し、4人に渡すととっても嬉しそうな反応をしてくれた。
「いえーい！ウォヌヒョンに自慢しよーっと！」
「もうウォヌさんには渡したよ」
スマホを手にしていたミンギュくんが驚きのあまり個包装のチョコレートを机に落とす。早速口に入れたソクミンくんが「溶けるよ」と冷静に言っていた。
「俺…遂にウォヌヒョンに負けた……」
「元々勝ってないでしょ」「チョコを貰う順番で争うなんて小学生？」
ユアもミンハオくんも辛辣だ…と思いながら私もチョコレートを口に入れる。暑くなってきたから少し溶けていた。
やっぱりこのチョコ、美味しいな。
「ちがーう！俺はAちゃんと1年生の頃からの仲だよ！？ウォヌヒョンと仲良くなったのはつい最近なのに…」
何故か悔しがるミンギュくんの背中に、ミンハオくんがぽんと手のひらを乗せる。
本当に犬みたいな顔したミンギュくん。
「体育祭の時のユアの気持ち、わかった気がする………」
「でしょ？」
ドヤ顔のユアに、私とソクミンくんは顔を見合わせて首を傾げた。チョコを食べながら。
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夏目(プロフ) - ハナさん» ハナさん、最後までコメントありがとうございます！ハナさんのコメントが更新の支えになっておりました！私も2人のお話を楽しく書かせて頂いていたので、寂しい気持ちです……いつも素敵なコメント、励まされるコメントをありがとうございました！ (2021年7月21日 13時) (
レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 夏目さん！完結おめでとうございます！初めから終わりまで2人の間に流れる雰囲気と、流れる時間がとっても素敵で本当に大好きなお話でした！大好きすぎて完結が少し寂しく感じる程ですが、最後まで素敵なウォヌくんを書いてくださった夏目さんに本当に感謝しています^ ^ (2021年7月20日 13時) (レス) id: aea125837e (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - naokiさん» naokiさん、長い間お付き合いいただきありがとうございました！今回の作品も愛情を持って読んでいただけてとても嬉しいです。素敵なコメントと応援ありがとうございます。更新の支えになります！これからも頑張ります！！ (2021年7月18日 17時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
naoki(プロフ) - 完結おめでとうございます。ゆったりと流れる二人の穏やかなお話はとても素敵で、大好きな作品です。誕生日での完結も相まって、夏目さんの作品とウォヌさんへの敬意や愛が伝わります。更新お疲れさまでした。大好きです！これからも応援してます。 (2021年7月17日 22時) (レス) id: c546018bd1 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - kaiさん» kaiさん、コメントしてくださりありがとうございます。私もいつも完結はとても寂しい気持ちになります…2人の空気感を大切に書いたので、そう言っていただけてとても嬉しいです！私もどこかでまた、2人のお話を書きたいと思っております！本当にありがとうございます。 (2021年7月17日 18時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目
| 作成日時：2021年3月4日 0時
