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午前中の授業が終わり、お昼ご飯を買いに行こうと席を立ち上がる。
「あ、Aちゃんもお昼買いに行く？俺も！」
ミンギュくんは相変わらず自作弁当、ユアは今日自分でおにぎりを作ってきたらしい。ミョンホくんはもう買ってきてある。
「…じゃ、2人で行こっか！」
状況を把握したソクミンくんが私に笑顔を向けてそう言ってくれた。いってらっしゃーい、と軽く見送られる。
私が少し話題に迷っていると、ソクミンくんがすぐに話しかけてくれた。
「Aちゃんは今何のバイトしてるの？」
「近所のケーキ屋さんだよ。1年生の頃からそこだけで、かけ持ちしたことはないかな…」
私の返答を聞いたソクミンくんが納得した様子でこちらを見てくる。
「ケーキ屋さん？あ〜、似合う！」
そうかな？と返答をしながらコンビニへと入った。
今日は何にしよう、と悩んでいるとソクミンくんがお菓子コーナーへと行ってしまった。
「…お昼ご飯じゃなかったの？」
「あ、あは、少しだけ…」
ソクミンくんが誤魔化すように笑うので、もう、と思いながらもグミを選んでしまう。
「待って、ケーキ屋さんってことは、賄いとか社割とか…ケーキを安く食べれるの！？」
お菓子を選んでいたソクミンくんの手が止まる。
「え、うん、ちょっとだけ安く食べれるよ」
「それはかなり魅力的………いいね」
「ふふふ、何かソクミンくんって可愛い」
私がそう言うと、軽く首を傾げられてしまった。かわいい…？と小さく呟いている。
ようやくお目当てのお昼ご飯も購入して、行こうか、とソクミンくんに言う。
教室に戻る途中、廊下を歩いていると向こう側からチョンさんが見えた。
「あ、」
お友達と歩いていたチョンさんと、ばっちり目が合う。
軽く頭を下げると、彼は少し笑って同じように会釈をしてくれた。
チョンさんの隣を歩いていた男の人が「友達？」と聞いている。
「いや、後輩の知り合い」
すれ違い様にそう聞こえてきて、そうか…と目線を下げてしまった。
「Aちゃん、どうかした？」
「あ、いや、何でもないよ」
少し先を歩くソクミンくんがいつもの笑顔で頷いて、エレベーターのボタンを押してくれる。
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奈々ごん(プロフ) - 初めまして！久しぶりにきゅんきゅんする小説に出会いました。ありがとうございます！口角が上がってしまうくらい好きな小説です！ (6月13日 13時) (
レス) @page50 id: dda75e19fb (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - KYANAさん» 初めまして！楽しんでいただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！励みにして頑張りますね！ (2021年2月9日 18時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
KYANA(プロフ) - はじめまして！最近見つけて読ませていただいているのですが、本当に最高です…！更新応援しています！！ (2021年2月9日 0時) (レス) id: 6aecb490a8 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - ハナさん» 感想をいただけると本当にモチベーションが上がるのでそう言っていただけて光栄です(；_；)！！ありがとうございます…！私もハナさんのこと大好きです！！！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 夏目さん» 素敵すぎてついつい感想を伝えたくなってしまって…！私こそ夏目さんのお話に癒しをもらってます！大好きです！！！(ただの告白) (2021年1月28日 23時) (レス) id: aea125837e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目
| 作成日時：2021年1月15日 17時
