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汗だくになったミンギュくんとソクミンくんが帰ってきた。大活躍だった2人にお疲れ様、と労いの言葉を伝えた。
ミョンホくんは武術の準備のために2人と入れ替わりで立ち上がってジュン先輩の方に向かう。
「行ってらっしゃい、頑張ってね〜」
そのままジュン先輩の席へ視線を向けると、隣にいるウォヌさんが目に入った。
ちょっと猫背で座っている彼がジュン先輩と何かを話して笑っている。楽しそうなくしゃりとした笑顔が可愛らしい。
「A、ウォヌ先輩のこと見過ぎ」
ユアの一言に、ようやく顔の向きを戻すとミンギュくんもソクミンくんも私の方を見ていた。
「…そう？」
恥ずかしくて笑って誤魔化す。…けれど、ミンギュくんもソクミンくんもニヤニヤしながらスポーツドリンクを飲んだり、タオルで汗を拭いたりしてる。
「うん、見てたね」「見てたよ」「ガン見」
こんなに3人の意見が揃ったのは初めてかもしれない。
3人でキャーキャー盛り上がって、何故か楽しそうだ…
「でもなんか、ちょっと悔しいよね…やっぱり」
ユアが遠くを見ながら呟くと、ミンギュくんとソクミンくんが吹き出した。
「なんで、いい事じゃん」
ソクミンくんのツッコミに下を向いたユア。
「いや、いい事だよ？応援してるけど…正直私はウォヌ先輩が羨ましい。大好きな友達が私よりも好きな人がいるって、なんか悔しい！嫉妬する！」
私はユアを心から尊敬している。その1つがこうやって、誰かへの気持ちを純粋に伝えられるところ。ユアが本気で悔しそうな顔をしながら指ハートをしてくれる。
…これは笑うべきなのか、感動するべきなのか。
「あー、でもそれはわかるかも！ウォヌヒョンとはほんと上手くいって欲しいけど」「たまには俺達のことも構ってね」
便乗するようにミンギュくんとソクミンくんまで指ハートをしてくれた。これはもう、笑いながら「ありがとう」と言うしかない。
ふははは、と楽しそうに笑っていた2人が急に指ハートを下ろして真顔になる。ミンギュくんは謎に咳払い。
ん？と不思議に思っていると、後ろから頬に冷たい缶を軽くあてられた感覚がして驚いて振り返る。そこにはエナジードリンクの缶の蓋を開けるウォヌさんが立っていた。
「…あの、このハートは友情の形です」
ミンギュくんが何故か時差で説明をしている。
「ん？別に俺に説明しなくてもいいけど」
涼し気な顔でそれを飲む彼は、私の頬を冷やした張本人のはずなのに。
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奈々ごん(プロフ) - 初めまして！久しぶりにきゅんきゅんする小説に出会いました。ありがとうございます！口角が上がってしまうくらい好きな小説です！ (6月13日 13時) (
レス) @page50 id: dda75e19fb (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - KYANAさん» 初めまして！楽しんでいただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！励みにして頑張りますね！ (2021年2月9日 18時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
KYANA(プロフ) - はじめまして！最近見つけて読ませていただいているのですが、本当に最高です…！更新応援しています！！ (2021年2月9日 0時) (レス) id: 6aecb490a8 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - ハナさん» 感想をいただけると本当にモチベーションが上がるのでそう言っていただけて光栄です(；_；)！！ありがとうございます…！私もハナさんのこと大好きです！！！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 夏目さん» 素敵すぎてついつい感想を伝えたくなってしまって…！私こそ夏目さんのお話に癒しをもらってます！大好きです！！！(ただの告白) (2021年1月28日 23時) (レス) id: aea125837e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目
| 作成日時：2021年1月15日 17時
