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それからたまに、ウォヌさんとカトクをするようになった。…本当にたまにで、すぐにやり取りが終わってしまうことがほとんどだけど。
いつも通り朝起きて、コントルに向かうと外からウォヌさんの姿が見えた。
今日はいるんだ、と思いながら扉を開ける。さっきまでコーヒーをいれていた彼が顔を上げた。私を見つけると微笑んでくれる。
「おはようございます。」
「おはようございます」
カウンターの前に立つと、客と店員さんになってしまう私たち。
今の時間帯はウォヌさんしかカウンター内にいないみたいで、「少々お待ちください」と言われた。
コーヒーをいれ終えた彼がこちらへやって来る。
「お待たせしました。」
「いえ、コーヒーいれてたんですか？」
レジの画面に触れながらウォヌさんが「アイスコーヒーの試作です」と教えてくれる。
アイスコーヒーもハンドドリップでいれられるんだ…確かに、来週から5月になる。少し気温も上がってきた。
「お客様には苦いのでおすすめ出来ません」
「ですよね…」
アイスアメリカーノすら飲めない私には絶望的な話だ。取り敢えず注文をすることにした。
「ホットサンドと…今日はカフェオレにします」
いつもの料金を払って、カウンター前の席に着く。
目の前でホットサンドを準備してくれている彼と目が合った。すぐに彼の目線はホットサンドに戻ってしまったけれど、口角がさっきより少し上がっている。
「良ければ、このアイスコーヒーは苦味を抑えていれたのでミルク多めにしてアイスオレにしますか？」
「え、良いんですか？」
「多分、Aちゃんが好きな味だと思う」
……今までと違うのは、たまにこうやって素の彼を見せてくれること。グラスに注がれるコーヒーと、たっぷりのミルク。
ウォヌさんがいれてくれたコーヒーだから、きっと美味しいカフェオレだ。
朝からポカポカとした気持ちで学校に向かえる。音楽を聴きながら大学の門を通りすぎたところで、誰かに肩を叩かれた。
振り返ってみると、すぐに誰かわからなかった。見上げてみると、今日も整った顔の彼がいて。
「ミンギュくん、おはよう」
「おはよー！」
朝から元気だなぁ、と思いながらミンギュくんと教室へと向かう。昨日の課題の話をしていると、後ろから
「あれ、ミンギュ？」
という声が聞こえてきた。
振り返ると、見覚えのある綺麗な女性が立っていた。
「ん…？あ、ヘソンヌナ！」
思い出した。前、ウォヌさんの隣にいた先輩だ。
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奈々ごん(プロフ) - 初めまして！久しぶりにきゅんきゅんする小説に出会いました。ありがとうございます！口角が上がってしまうくらい好きな小説です！ (6月13日 13時) (
レス) @page50 id: dda75e19fb (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - KYANAさん» 初めまして！楽しんでいただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！励みにして頑張りますね！ (2021年2月9日 18時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
KYANA(プロフ) - はじめまして！最近見つけて読ませていただいているのですが、本当に最高です…！更新応援しています！！ (2021年2月9日 0時) (レス) id: 6aecb490a8 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - ハナさん» 感想をいただけると本当にモチベーションが上がるのでそう言っていただけて光栄です(；_；)！！ありがとうございます…！私もハナさんのこと大好きです！！！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 夏目さん» 素敵すぎてついつい感想を伝えたくなってしまって…！私こそ夏目さんのお話に癒しをもらってます！大好きです！！！(ただの告白) (2021年1月28日 23時) (レス) id: aea125837e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目
| 作成日時：2021年1月15日 17時
