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ここのプリン、めちゃくちゃ美味しい…！
美味しすぎてウォヌさんを見ると、手に持っていたコーヒーを飲んだ後に「そんなに喜んでくれてよかった」と微笑む。
「美味しいです」
キャラメルラテも、ここのエスプレッソは濃く感じるから少なめにしてくださったおかげで美味しく感じる。
暫くプリンをゆっくりと味わっている間、ウォヌさんは外の風景を見つめていた。
私がプリンを食べ終わる頃に口を開く。
「ゼミの面接、どうだった？」
「ほとんど準備しておいた質問だったので助かりました…そうだ、ウォヌさんがチェ教授に私のこと言ってくださったんですよね。ありがとうございました」
私の言葉にウォヌさんがこちらを向いた。
「それ、先生に秘密って言ったはずだけどな…」と呟いている。
「…どうして、チェ教授に推薦してくれたんですか？」
恐る恐る彼に聞いてみると、ウォヌさんの視線がキョロキョロと動く。
「んー、内緒」
「え」
「教えてあげない」
そう言って、コーヒーを口にする彼。すぐに話題は最近のミンギュくんの話に変わってしまって、私もそこまで執着する問題ではなかったからそれ以上聞くのはやめた。
「…そろそろ行くか」
今日わかったこと。ウォヌさんは結構話すことが好きで、よく笑う人だということ。
今までのイメージとは全然違う彼が、そこにはいた。
私が頷くと、彼が立ち上がって伝票を持って行ってしまう。慌てて立ち上がり財布を取り出すけれど、ウォヌさんは見向きもせずに2人分の現金をマネートレーに置いた。
「今日はプレ歓迎会だから」
譲らない先輩に負けて、奢ってもらうことにした。申し訳ない。
カフェを出るともう空が薄暗くなっていて。いつの間にか長い時間話していたことに気づく。
「家まで送ってく」
……でも、もう少し話したい気持ちもあったので正直嬉しかった。ウォヌさんの実家とも近いから、有難く甘えることにした。
「ありがとうございます」
ゆっくりと歩くウォヌさんとの帰り道。やはり立っているとウォヌさんの身長の高さを感じる。西日にあたって伸びているウォヌさんの影は私の影より随分大きかった。
のんびり向かっていたつもりなのにアパートまではあっという間で、ウォヌさんがそっと立ち止まる。
「今日、どうだった？」
そんな質問に、「楽しかったです」と笑顔で答えると、ウォヌさんも微笑んでくれる。
「これ」
差し出されたのはウォヌさんのスマホ。
「連絡先、教えて」
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奈々ごん(プロフ) - 初めまして！久しぶりにきゅんきゅんする小説に出会いました。ありがとうございます！口角が上がってしまうくらい好きな小説です！ (6月13日 13時) (
レス) @page50 id: dda75e19fb (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - KYANAさん» 初めまして！楽しんでいただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！励みにして頑張りますね！ (2021年2月9日 18時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
KYANA(プロフ) - はじめまして！最近見つけて読ませていただいているのですが、本当に最高です…！更新応援しています！！ (2021年2月9日 0時) (レス) id: 6aecb490a8 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - ハナさん» 感想をいただけると本当にモチベーションが上がるのでそう言っていただけて光栄です(；_；)！！ありがとうございます…！私もハナさんのこと大好きです！！！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 夏目さん» 素敵すぎてついつい感想を伝えたくなってしまって…！私こそ夏目さんのお話に癒しをもらってます！大好きです！！！(ただの告白) (2021年1月28日 23時) (レス) id: aea125837e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目
| 作成日時：2021年1月15日 17時
