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私が『ウォヌさん』と呼び始めてから3日。今日は土曜日なので中番でケーキ屋さんのバイトの日だ。
入口に付けられている入店を知らせるベルが鳴ったので、「いらっしゃいませ」と振り返ると、そこには見覚えのある男性2人。
…見覚えがあると言うか、ウォヌさんだ。
向こうも私がいることに驚いてるみたいで、ウォヌさんの隣にいる男性は大学で見たことがあるような、気がする。前ウォヌさんと一緒にいた人とは違う人だ。
「んー、どれにしよう」
それにしてもウォヌさんの周りには顔が綺麗な人しかいないんだろうか。身長も高くてウォヌさんと同じぐらい。
「こんにちは」
ウォヌさんと友人の方がカウンターまでやってきたのでそう声をかける。
「こんにちは」
とウォヌさんは挨拶を返してくれた。そこでようやく状況を読み取った隣の男性が私たちの顔を見返して「知り合い？」とウォヌさんに聞いている。
「大学の後輩」
あ、後輩の知り合いから少し昇格してる。なんて思いながら「初めまして」と頭を下げた。
「ウォヌの大学の後輩ってことは、俺の後輩でもあるってこと？」
「そういうこと」
あ〜、とようやく理解したお友達の方がこちらを向く。
「初めましてー、中国から来た留学生のムンジュンフィです」
と、外国の方とは思えない流暢な韓国語で自己紹介してくれる。中国…？まさか。
「キムAです。…もしかして、ミョンホくんのこと知ってますか？」
そう聞くと彼がぽかんとした後におかしいことでも聞いたかのように笑った。
「知ってるね、学生寮のルームメイトだから」
え、ええ…！？まさか、ミョンホくんの面倒見ないといけない先輩って、
「そうだったんですね……」
いけない、バイト中だった。取り敢えず注文を聞くことにした。
「俺チョコケーキにする」
「ムン先輩はチョコケーキですね」
そう言うと「はは、なんか変だからジュンでいいよ」と笑って返された。
ケーキが並ぶショーケースを黙って見ていたウォヌさんが、何か言いたげにジュン先輩の顔を見る。
「チョン……ウォヌさんはどうしますか？」
まだ言い慣れなくてフルネームで呼んでしまった…
彼が堪えきれなかったように口角を上げる。
「キムAさんのオススメは？」
「プリンタルトです！」
これだけはバイトを始めた頃から譲れないオススメ商品だ。
「じゃあそれで」
「わ、ありがとうございます」
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奈々ごん(プロフ) - 初めまして！久しぶりにきゅんきゅんする小説に出会いました。ありがとうございます！口角が上がってしまうくらい好きな小説です！ (6月13日 13時) (
レス) @page50 id: dda75e19fb (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - KYANAさん» 初めまして！楽しんでいただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！励みにして頑張りますね！ (2021年2月9日 18時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
KYANA(プロフ) - はじめまして！最近見つけて読ませていただいているのですが、本当に最高です…！更新応援しています！！ (2021年2月9日 0時) (レス) id: 6aecb490a8 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - ハナさん» 感想をいただけると本当にモチベーションが上がるのでそう言っていただけて光栄です(；_；)！！ありがとうございます…！私もハナさんのこと大好きです！！！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 夏目さん» 素敵すぎてついつい感想を伝えたくなってしまって…！私こそ夏目さんのお話に癒しをもらってます！大好きです！！！(ただの告白) (2021年1月28日 23時) (レス) id: aea125837e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目
| 作成日時：2021年1月15日 17時
