時透無一郎の妹は超絶毒舌ガール (ページ7)

今日:13 hit、昨日:4 hit、合計:24,410 hit

６話『会いたいなぁ』ページ7

『兄さんを知ってるの！？』ｶﾞｼｯ

咄嗟に相澤の肩を握りしめ驚くと僕の声が廊下に木霊する

相澤「に、兄さん？」

『そう！僕の兄さん！』

相澤「いやお前の兄さんは彼処で驚いてるぞ」

後ろを見ると緑谷が驚いた顔をして「兄さんって初めて呼ばれた」と喜んでる、が

『違う！僕の兄さんは時透無一郎と有一郎だよ！兄さん達は！鬼殺隊の皆は今世にいるの！？鬼殺隊はまだあるの！？ﾋｭｰﾋｭｰ』

あまりにも驚きすぎて過呼吸を起こしてしまった

相澤「と、取り敢えず落ち着け！過呼吸なってるぞ！」

すると相澤は背中を擦って落ち着かせてくれたが過呼吸は収まらず途中で意識を手放した

『…ん…？』ﾊﾟﾁｯ

目が覚めると真っ白な天井が真っ先に見えた
辺りを見回すと何やら机に置き手紙があったから見てみると

『放課後職員室来い…鬼殺隊が載ってる教科書見せてやる…相澤より』

相澤…？相澤…思い出した…ありがとう相澤

『うぅ…ｸﾞｽｯ兄さん…会いたいよ…！何処にいるの…？ｸﾞｽｯ』

前世の記憶をさっきの出来事のように思い出せる有一(ゆういち)兄さんの腕が切られ血が流れてきて僕の腕に付く…兄さんは怒りのままに鬼を殺す
そんなおぞましい光景が…

『うぅ…』

思い出しただけで吐き気が止まらない

『ｹﾞﾎｯｹﾞﾎ…今何時だろ…？』

『もう放課後だ…職員室行くか』

そして僕は保健室から出て職員室に向かった

ｺﾝｺﾝ

『相澤って人いる？』ﾋｮｺｯ

相澤「こっちだ、先生と呼べそして敬語を使え敬語を」

『僕何でここに来たんだっけ』

相澤「そこからか…」

『相澤は何故か覚えてるよそれ以外は忘れた』

相澤「お前が鬼殺隊の柱の時透無一郎って奴と有一郎？が兄って叫んでたから鬼殺隊が載ってる教科書を見せてやるって紙に書いたんだが」

『そうだっけ？まぁいいや、早く見せて』

相澤「そう急かすな、ほら」ｽｯ

その教科書には本当に鬼殺隊が載っていた
御館様は勿論、柱や炭治郎、そして…僕と瓜二つな少年少女も
でも載ってるのは柱の事や活躍した人、鬼舞辻だけだった
詳細は書かれていなかったが
「壮絶な死闘の末、竈門炭治郎が鬼舞辻無惨を引き付け、太陽で焼き殺した…」
とだけ書かれていた

『御館様…そうですか、鬼舞辻無惨を葬ったのですね…僕達の命は無駄じゃなかった…ありがとう』ﾆｺｯ

僕は無意識に教科書に描かれている御館様にそう言った相澤が目の前に居るのを忘れて…