Hands Up〈HSJ〉 (ページ24)

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△・2 宏太side ページ24

朝７時。

そろそろ起こしに行くか。

さっき個人表(一日あった出来事)書いてたから眠いわ…

光「さー、起こしに行くか」

雄也「あ、俺も行く」

宏太「じゃ、三人で行こう」

ー慧たちの部屋ー

ｶﾞﾗｯ

光「朝だー!!おきろっ!!」

相変わらず豪快な起こし方…

ん??

ｶﾞﾊﾞｯ

うそだろ…

雄也「薮くん? どうしたの?」

宏太「裕翔と侑李がいない…」

光「はぁぁ!?」

雄也「え、まじで!?」

慧「んー、どうしたのぉ?」

涼介「あれ、侑李は??」

圭人「ゆーとがいない…」

大貴「ねぇ、どこいったの?…いなくなったの?」

普段起きないのに、

こういうときにかぎって起きるんだよな。

運がわるい。

宏太「光、頼むわ」

光「おう」

いまいち状況が分かってない子供たちを任せて

高木と探しに出た。

宏太「高木は中庭の方行って!俺こっち行くから!」

雄也「わかった!!」

高木が中庭へ行って、俺はそこを通りすぎようとした。

けど…

目に入った。錆びた階段。

宏太「ないと思うけど…一応行くか」

階段を上りきって、ドアを開けた。

ｷﾞｲｯ

宏太「!! 裕翔! 侑李!」

ｷﾞｭｯ

裕翔「え? 宏太先生??」

侑李「何でここにいるのー??」

宏太「心配させるなよ…」

裕翔「え、今何時…?」

宏太「７時すぎだよ!! 勝手にお部屋から出たらダメでしょ!!」

侑李.裕翔「ごめんなさい…」

俺、しかるの得意じゃないからこのへんにしとこう。

宏太「ここで何してたの?」

裕翔「お空がきれいだったの」

侑李「あのねっ! 僕たちね、長い針が12で、短い針が5の時に起きたのっ♪」

え…

それって、５時?? はやっ!

裕翔「ふらふらしようかって言ってね、あ。先生のお部屋の前も通ったよ!」

侑李「うん。宏太先生、何か書いてた」

まじか。気づかなかった…。

宏太「あれは個人表。その日一日の生活の様子を書くんだよ。さっき書いてたのは昨日の(笑)」

侑李「へー!」

裕翔「それでね、中庭はあきたから、屋上に来たの。まだ暗かったんだけどね、明るくなるとこ見たんだよ!!」

宏太「へー。朝焼け見たんだ!」

侑李「すごくきれいだった。僕、絶対忘れない」

宏太「いいもの見れてよかったな」

裕翔「うん!」

宏太「よーし。みんな待ってるから帰るぞー!」

侑李「はーい!」

裕翔「はーい!」